グアテマラってどんな所?
グアテマラでのスペイン語、ホームステイ体験、グアテマラ人について、気候、おすすめスポットなどグアテマラについて紹介します。

フレンドリーなグアテマラ人、でもときどき例外も

2016/06/17

グアテマラ人は、一般的にフレンドリーな中南米の人たちの中でも、1、2を争うほどフレンドリーです。年配の先住民の人は外国人に警戒心を持っていて、あまり触れ合う機会はありませんが、それ以外の人たちは外国人と話すのが大好きで、どこへ行ってもにこにこ話しかけてくれます。

インドを旅したときの経験から、「発展途上国では誰かが親切そうに近づいてきたら、疑ってかかる」という哀しい習性が身についていたわたしにとって、グアテマラは大きなカルチャーショックでした。何せ、みんな本当に話をしたいだけど、何も欲しがらない、売りつけない。どころか、たまにお菓子を分けてくれたりします。

そんな体験が続き、すっかり安心しきっていた頃のこと。連れ合いと他2人の友人で、ある山にハイキングに行きました。山頂にたどり着くと柵に覆われた公立公園があり、先住民の夫婦ふたりが門番をしていました。どうぞどうぞ見ていって、と勧められるまま柵の中に入ると、なぜか後ろで鍵をかける音が。ちょっとイヤな予感がしましたが、まあここはインドじゃないんだし、とリラックスして公園内を散歩しました。

さて、帰ろうかと門まで戻ると、門番夫婦が「ひとり30ケツァル(420円くらい)払わないと、ここから出られないよ」と言ってきたのです。本当に公式な入場料があるのかも疑わしかったですし、入る前に何も言わないのがフェアじゃないと、全員で抗議しましたが、夫婦はかたくなに門を開けてくれません。結局値引き交渉をして(入場料の値引き交渉というのもヘンですが)ひとり25ケツァル払って公園を後にしました。

グアテマラでお金がらみでイヤな思いをしたのはこれが初めてでした。それでもほとんどの人はいい人なので、警戒ばかりしているのもさびしいもの。

対策としては、何かを申し出られたら、「それお金かかる?」とさりげなく聞いてみること。グアテマラではインドのようにウソをつく人はいないので、事前の確認で金銭トラブルは確実に防げます。

関連記事
ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。