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世界で一番美しい?アティトラン湖

2016/06/13

アティトラン湖

アティトラン湖

「素晴らしき新世界」の作者、ハックスリーが言うには、「イタリアのコモ湖は世界で一番美しい、でもアティトラン湖も同じくらい美しい」そうです。そのアティトラン湖があるのがグアテマラ。そこまで言われたら、行かないわけにはいきません。

アティトラン湖は火山活動でできた火山湖。3つの3000メートル級の山々に囲まれたその景色は、確かに息を飲むほど美しいです。湖の周辺にはたくさんの小さな村々が集まっていて、独自の民族衣装を着た先住民の人たちを見かけます。

この湖周辺は実は、80年代の内戦時に激戦地となった場所で、多くの先住民の人々が殺された、という悲しい記憶が残っています。今では世界各地からツーリストが集い、観光地として賑わっていますが、現地の先住民にどこか苦々しい表情を見てとってしまうのは、そのせいでしょうか。

火山湖なので、水が蒸発して水位が下がる以外に水の逃げ場がなく、水質はかなり汚染されているそうです。勇気のある人は試してみてもいいですが、現地の人によると泳ぐのはオススメできないとのこと。

とは言っても、汚染された湖で泳ぐのは躊躇しても、湖で捕れた魚は食べてしまいます。そこはやはり、日本人ですから…。泥臭いこともなく、普通に美味しいのですが、これもまた自己判断で食べるかどうか決めてくださいね。

湖周辺の村々の公共交通手段はボート。どの村にもひとつはある船着場から、各村行きのボートが運航しています。ボートはある程度人で埋まらないと出発しないシステムなので、かなり待たされることもあります。バスやフライトなど、次の乗り継ぎがある場合は、十分に余裕をもって行動するのがベター。

また、ボートには観光客価格と地元民価格があります。こちらが30ケツァル払っているのに、地元の人が5ケツァルしか払っていないのを目の前で見ることも。むっとしてしまうかもしれませんが、ボートは1日3ドルの収入で暮らしているような人たちの、大切な移動手段。わたしたち観光客はついでに乗せてもらっているんだ、くらいの気持ちで利用するといいと思います。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。