グアテマラってどんな所?
グアテマラでのスペイン語、ホームステイ体験、グアテマラ人について、気候、おすすめスポットなどグアテマラについて紹介します。

小さいけれど気候は千差万別のグアテマラ

2016/06/03

グアテマラは日本の分の1ほどの面積しかない、小さな国。領土に関しては、実は昔はベリーズもグアテマラの一部だったのですが、イギリス人に道路建設を理由に土地を明け渡したのが最後、そのまま占領されてベリーズが独立してしまった、というトホホなエピソードもあります。

そんな小さなグアテマラですが、驚くほど様々な気候条件が見られます。首都のグアテマラ・シティからして標高2000メートルで、変わりやすい天気や、夏でも比較的過ごしやすかったりと、山の天気が見られます。

わたしが長期滞在していたケツァルテナンゴ(シェラ)という町は、標高2500メートル。ここまで高くなると空気も薄くなり、ちょっとした坂を歩くだけでも息が切れるほど。当然空気もひんやりで、5月でも朝晩はジャケットが欲しいくらいでした。

かと思えば、南の海岸地方では、標高が海抜なので1年中暑いトロピカルな気候。グアテマラではトロピカルフルーツが簡単に手に入るので、輸入しているのだと思っていましたが、この海岸地方で栽培しているんだそう。

有名なティカル遺跡のある北の地方でも、海抜が低いところでは熱帯性気候です。5月にこの地方のフローレスに立ち寄りましたが、昼間はもうまんじりともできないくらいの暑さ。そのすぐ前にはシェラにいたので、ちょっと移動しただけでこんなに気温が違うのか! とびっくりしました。身体の方もびっくりするようで、フローレスではちょっと体調を崩してしまいました。

こんな調子なので、グアテマラ各地を旅行する場合は、厚手のジャケットから半袖短パンまで、いろんな気温に対応できる洋服を用意する必要があります。ちなみにグアテマラにはなぜかアメリカからの古着が終結しており、結構かわいい古着が安く買える店もあります。

また、6月−9月の雨季、標高が高い街では日本の梅雨のように1日中雨が降るので、レインコートや傘は必須です。これも現地で買えますが、日本のものの方が圧倒的に品質がいいので、持参するのがベターです。

関連記事
ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。