メキシコシティの楽しみ方
「お洒落地区、ローマ・コンデサ」「ボヘミアンな空気漂うコヨアカン」「メキシコの運河を体験できるチョチミルコ」「メキシコシティの交通事情」「メキシコシティの治安」など、そまちひろさんが滞在したメキシコシティを紹介します。

メキシコシティの治安について

2017/09/19

メキシコシティに住んでいると日本人の友達に言うと、「治安は大丈夫なの?」と心配されます。確かにメキシコシティの犯罪率は日本よりも断然高いですし、マフィアやデモのイメージのせいで危ないという印象があります。

ただ、実際に住んでみると、そこまで安全に対して神経質になる必要はない、というのが正直な感想です。特に観光客が行ったり宿泊したりするような場所は、警官が常駐していますし、人通りや店も多くある程度安心して歩けます。

もちろん20年ほど前までは、世界でも危険な首都として有名でした。しかし現在は、メキシコの文化・経済の中心地として治安維持に力を入れており、メキシコでも一番安全な街のひとつ、と言われるほどです。

たとえば、ローマ地区やコンデサ地区、コヨアカン地区などは、夜歩いていてもある程度安心です。セントロ周辺は、ソカロ周辺は夜中まで人通りがあり安心ですが、ウルグアイ、エクアドル、ペルーなど、南米の国の名前が付いた通り周辺は、あまり夜は歩かない方がいいと思います。

しかしどこにいてもスリには気をつけるのが肝心です。特に地下鉄の中では、かばんは前に抱え、ポケットに貴重品を入れるのは避けましょう。

外を歩くときは、なるべく人通りの多い道を歩くようにします。また、音楽を聴いたり、携帯を見ながら歩くのは、ひったくりのターゲットになりやすいので避けた方がいいです。

しかし今のところ、メキシコシティで強盗に遭った、という知り合いの話は聞いたことがありません。

日本にいるのではない、という意識を常にもって、「これはちょっとまずいかな?」と思うことはしない。これだけでトラブルは未然に防げると思います。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。