メキシコシティの楽しみ方
「お洒落地区、ローマ・コンデサ」「ボヘミアンな空気漂うコヨアカン」「メキシコの運河を体験できるチョチミルコ」「メキシコシティの交通事情」「メキシコシティの治安」など、そまちひろさんが滞在したメキシコシティを紹介します。

メキシコシティの歴史地区、セントロ

2017/08/22

ゴシック超の歴史ある建物

ゴシック超の歴史ある建物

バックパッカー用のホステルが多いセントロ。ソカロと呼ばれる大きな広場を中心に、ゴシック超の歴史ある建物が並んでいます。

アステカ王国の時代、メキシコシティは大きな湖でした。その一部を干拓し、人工島を作って造られたのが現在のセントロ。現在のソカロ周辺には大きなピラミッドがありました。16世紀に征服者としてやってきたスペイン人は、そのピラミッドを壊した石で、現在のソカロ横にある大聖堂を建てました。歴史を目の当たりにできる場所です。

観光の見所としては、ソカロに面した壮麗な大統領官邸、国立美術館、夜はライトアップが美しい劇場ベジャ・デ・アルテスなどです。

セントロにはアベニーダ・フアレスを中心としたバー・クラブ街、古本屋が並ぶチリ通り、日用雑貨を売る店がひしめくベネズエラ通り周辺、なぜか中古カメラ屋が並ぶブエノスアイレス通りと、様々な顔があります。

また、メキシコでパソコン周辺機器や携帯電話の購入を考えている人は、地下鉄サン・ホアン・ラサロ駅を降りてすぐにあるウルグアイ通りのコンピュータープラザ(プラザ・デ・コンピュタシオン)に行くと、ありとあらゆるコンピューターが安価で手に入ります。昔は盗品市場だったそうですが、現在は新品や展示品を扱う店が中心で、保証もちゃんと付いてきます。しかしハードディスクを安いものに入れ替えて売っているという噂もあり、ここでの購入を検討する場合は、そのあたりのリスクを承知しておく必要が。

セントロに滞在していて少し困ったのは、夜の食事オプションが少ないこと。特に日曜日や祝祭日は壊滅的です。夜10時には閉まってしまうレストランも多いので、食事に出るなら早めがおすすめです。

レストランが比較的見つけやすいのは、ソカロから延びるマデラ通り。マデラ通りから横に伸びる小道には、テラス席のあるレストランもたくさんあります。中華料理と和食の店も何軒か発見しました。

ソカロに面したレストランは、高いし美味しくないのであまりおすすめできません。

セントロ周辺のホステルは1泊ドミトリー10−15ドル、シングル20ドルから。メキシコシティの中では経済的な宿が多い地域です。

メキシコシティの活気ある現在を知るために、セントロを歩き回ってみましょう。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。