メキシコシティの楽しみ方
「お洒落地区、ローマ・コンデサ」「ボヘミアンな空気漂うコヨアカン」「メキシコの運河を体験できるチョチミルコ」「メキシコシティの交通事情」「メキシコシティの治安」など、そまちひろさんが滞在したメキシコシティを紹介します。

メキシコの運河を体験できるチョチミルコ

2017/08/30

メキシコシティ 巨大なボートをチャーターし、ボート遊びをするのが定番

巨大なボートをチャーターし、ボート遊びをするのが定番

メキシコシティはアステカ王国時代、巨大な湖でした。現在のセントロは当時埋め立てられた地域で、地盤が弱いため地震があるたびにものすごく揺れるのだそうです。

メキシコシティの南端にあるチョチミルコ地区は、湖時代の面影を残す水路が張り巡らされた場所。ここでは派手で巨大なボートをチャーターし、ボート遊びをするのが定番です。

ひとつのボートには10人ほどが余裕で乗れます。料金は2時間で500ペソほど。大勢で飲み物や食べ物を持って行って、わいわいと水上宴会するのがメキシコ人たちの楽しみ方。日本の屋形船みたいなもの、と言えば分かりやすいかもしれません。

是非一度体験してみたかったこのボート遊び、メキシコ人の友達に誘われてやってみました。チョチミルコ出身の彼女は、観光客があまりいない、中心部の反対側にある水路に連れて行ってくれました。

乗船前にビールやスナックを買い込み、準備万端で乗船します。曇り空だったせいもありますが、水上は意外と寒いです。地上では大丈夫と思っても、上着を一枚持っていくことをおすすめします。

船頭は1人だけで、長い竿を川底に突きたて、ボートを動かします。やらせてもらいましたがボートはわたしの力ではぴくりとも動きませんでした。

ビールを飲みながら景色を楽しんでいると、ボートが小さな島に到着しました。この島には昔あるおばあさんが住んでいたのですが、そのおばあさん、人形を集めるのが趣味だったとかで、現在は遺品となった人形たちが島中に吊るされています。かなり怖いです。

少人数でも貸切はできますが、高くついてしまうので、その場合は観光客がたくさん集まる中心地で、乗り合いボートを探すといいです。知らない人たちと乗ることになりますが、メキシコ人たちとわいわいボートに乗るのも、それはそれで楽しい体験だと思います。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。