英会話講師体験記
「格安個人指導」「無駄なテキストについて」「個性に合わせた英語教育」「生徒との関係の作り方」英語講師の体験記を紹介します。

格安個人指導

2016/05/26

英会話の学校と聞くと、とても費用が掛かってしまうように思います。入会金や、教材費だけでも結構な額になってしまう教室がたくさんあり、「子供に英語を習わせたくても、気軽に始める事ができない。」というご両親の声を沢山聞いてきました。確かにそうなんです。地元の英会話教室を調べてみると、殆どの教室では「初回体験無料」や「初月お月謝無料」など聞いた感じは魅力的なスローガンを掲げていますが、実際に体験に行かれた方の話を聞くと、「教材費だけでも結構掛かる」という金銭的に満足出来ないお話を良く聞きました。

そんなお声を沢山聞いていましたので、自分達がやる教室ではそんな声があがらないように、どなたでも気軽に始められる教室を目指しました。それには、やはり金銭的に安心出来る教室でなければいけないと思いました。ですので、入会金は全くの0円はもちろん、ご両親が一番気がかりな教材費に関しては、1000円ほどのテキストを一冊買って頂き、それ以外の教材は教室側で用意し負担することにしました。これで完全に初回費用を抑えられますし、保護者様からは、大変満足なお声を頂いていました。

正直言って、そんなに沢山のテキストブックは必要ないと思うのです。私は家庭教師として他英語教室に通う生徒さんを受け持っていた経験があるのですが、鞄にぎっしりと詰め込まれたテキストブックの必要性を全く感じませんでした。テキストを買わされる時点で「英語は勉強するもの」という考えを子供に植え付けているように思います。この時点で、英会話ではなく"試験のための英語"が根付いてしまっていると感じるのです。テキストは一冊あれば十分だと思います。まだ子供のうちは、むしろ英会話にテキストなんて必要がないという考えでした。「どれだけ机に向かわせるか」という考えよりも、「どれだけ英語を使って遊べるか」という考えでした。

そして、私たちの教室は、全てが完全個人指導でした。生徒さん一人一人の個性や能力に合わせた指導をしていました。個人指導といえば、かなりのお値段が掛かってしまうイメージですが、私達の教室では、通常の英会話教室のお月謝よりも安いお月謝で、ネイティブの先生と日本人の私がサポートするシステムでした。ネイティブの先生の個人指導ですから、とても贅沢だと思います。これは、サイドビジネスだからこそ実現出来たものでした。ボランティア感覚だったからこそ出来た、生徒さんにとっても、私たちにとっても、とても気持ちのよい教室だったのです。

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ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。