英会話講師体験記
「格安個人指導」「無駄なテキストについて」「個性に合わせた英語教育」「生徒との関係の作り方」英語講師の体験記を紹介します。

キッカケは子供好きから

2016/05/24

日本で暮らしていた時のことです。サイドビジネスとして、アメリカ人の主人と二人で英会話教室を営んでいたことがありました。私の住んでいた町は田舎だったせいもあり、英語教育に関しては学習塾が殆どで、英会話を専門に教えている教室があまりありませんでした。英語を母国語とするネイティブの外国人があまりいないという事もあり、外国人の先生から直接レッスンを受けれる機会というのが少ない現状にありました。フィリピンやアジア圏からの移民してきた外国人は多くいたのですが、やはり英語に関しては訛りが強く、なかなか先生としては難しい立場であったのでしょう。そんな背景もあり、アメリカ人の主人にとってはチャンスの多い場所でもありました。

英会話教室を二人で始めたのは、知人のお子さんに英語を教えたのがキッカケでした。英語教師の経験など全くない私たちでしたが、"子供が好き"という気持ちだけで、一時間だけ教えることになったのです。結婚してから、まだ子供がない私たちですから、お互い子供と触れ合うのが大好きでした。「何か少しでも本場の外国人と触れ合うことで学んで欲しい。」そんな気持ちから引き受けた一回きりのレッスンでした。するとどうでしょうか・・・それが瞬く間に口コミで広まり、一気に8名の生徒さんから依頼が来たのです。始めは、私たちにとっても勉強の為だと思い、ボランティアで教えていました。教師経験の無い私たちにとって、この出だしのボランティア期間はとても貴重な経験となりました。

その後、英語教育のライセンスも取得し、英語教室を立ち上げるまでは長い時間は掛かりませんでした。可笑しいことに、私たちは宣伝を一度もしたことがありません。看板すら出しませんでした。習いに来てくださっていた生徒さんは、みなさん口コミでいらっしゃった方々でした。他に本業がありましたので、限られた生徒さんだけを教えていましたが、"子供が好き"という気持ちだけで引き受けた小さなキッカケが、サイドビジネスにまで発展するとは思ってもみませんでした。いつ、どんな所にチャンスが転がっているなどは、本当に分からないものですね。キッカケなんて、本当に些細な事が多い気がします。皆さんはどうですか・・・?

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ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。