お金を使う旅VS節約の旅
お金をあまりかけずに旅を楽しむ方法を紹介します。

払った分だけ楽しめてる?

2015/12/09

「フェリーを使って日本から高級車を持参して、ヨーロッパをドライブする日本人セレブは結構いるよ。」という話を友人(スペイン人)から聞きました。ドイツ滞在中に貧乏生活をしていた私には、そんなのは遠い世界の話でした。しかし友人は「日本人の旅行、次元が違うね。」と言って褒めて(?)くれました。

不景気だ、物価があがった、子供の貧困が問題だなど言われていますが、それでも日本は豊かな国です。北ヨーロッパに流れ込む移民の貧困、失業の問題などを目の当たりにすると、つくづく思います。

もちろん日本人全員がこういった贅沢な旅行ができるわけではありませんが、バイトの若者でも数ヶ月〜数年働けば世界旅行や短期留学ができるくらい稼げるのが日本という国です。会社員の方なら、旅行の時間さえ取れれば(...これが一番難しいですね。)世界の高級リゾートに宿泊したり、贅沢な旅行が実現できます。

観光業で働く地元の低賃金労働者やリゾート開発のための自然破壊を気にも止めずに「贅沢三昧の旅」をしているセレブに、私は長い間、冷ややかな目を向けてきましたが、最近ではそれだけお金をつかって、自分自身を労い、休暇を謳歌するのも相当気持ちが良いものだろう...と想像できるまでになりました。

切磋琢磨しながら、支出をセーブする「節約の旅」も、個性があり特別でかけがえのないものですが、責任ある仕事をしている大人がやっと作った休暇でしたいのは、きっと「のんびり、贅沢に、王様のように過ごす」事かもしれません。リフレッシュするので、きっと旅行の後にはキレのある仕事ができます。

お金を気持ち良いくらい旅行で使うのは自己満足のように感じられますが、良い影響も少なからずあります。旅行中にお金を使えば、その国その地域社会に貢献することができます。間接的に支援している形にもなります。こんな形の「支援」は貧乏学生にはできません。できてもほんのちょっとだけ。大人になれば大きなアクションを起こせるようになります。自分の今日明日の食い扶持だけではなく、周囲の事も考えられる時間と余裕がある「大人」になりたいものです。

しかし大概の「大人」は、実際あまり優雅ではなく、添乗員付きのツアーにお金を出して、ばたばた忙しく観光して写真とって、帰って来るだけですね。添乗員付きのパッケージツアーはフリープランのパッケージツアーや個人旅行などと比べてお金がかかります。安心にお金をかけたい気持ちもわかりますが、添乗員にお金をかけなければ、その分旅先の高級ホテルや高級レストランで優雅なひとときを楽しむことができます。

関連記事
ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。