エコツーリズムのすすめ
旅による環境破壊を防ぐ(エコツーリズムのすすめ)を紹介します。

エコツーリズムとは?

2016/01/05

エコツーリズム(Ecotourism)とは、「自然環境などの持続可能性を考慮するツーリズム(旅行、リクリエーションのあり方)のこと」だそうです。 エコツアーでは環境破壊を出来るだけ防ぎながら地域の経済発展を目指します。

エコツアーには感動があります。大自然の中に足を踏み入れて、普段の生活では味わえない感覚を楽しみます。ツアーには地元のエコツアーガイドが付いています。その道のプロが案内人となり同行するので、不思議に思った事はいつでも質問出来ます。新たな知識がたくさん得られるのがエコツーリズムの利点でもあります。エコツアーには旅行の「遊びの楽しみ」と、フィールドワークの「学ぶ楽しみ」があります。

エコツーリズムが日本で注目され始めたのは1990年頃からだそうです。エコツーリズムはもともと、途上国で起きている観光開発による環境破壊を食い止めるために提案されました。エコツアーでは美しい自然を観光客に見せることで地域住民が利益を得られるので、地元民にも「地元の自然を守って行こう」という意識が芽生えます。

エコツーリズムと一言で行っても、行き先や内容は様々です。各国の行政や自然保護団体によって、エコツーリズムの定義も少しずつ異なります。「エコツーリズム」を堂々と看板ツアーとしていても、実際は環境破壊を進めてしまっているツアーも多数あります。旅は自然環境に有害です。環境に悪影響を与えない形で旅行するというのは、実際は不可能に近いので、完璧なエコツアーをするためには各団体・旅行会社とも工夫と努力が必要になります。 

政府は「適切なエコツーリズムのための枠組み」を定める新しい法律を作るべきであると判断しました。2007年にはエコツーリズム推奨法という法律が制定されました。これにより環境破壊を促すエコツアーのこれ以上の増殖を食い止めることが期待されます。

近年のエコブームも影響し、エコツーリズムにも注目が集まっています。しかし「エコ」とひとことで言ってしまえば響きが良いですが、それが確かなものであるかどうか素人には判断がつきにくいのが実情です。無知は罪であり、知らぬ間に悪事への片棒を担がされている場合もあります。エコツアーに参加する前に少しだけエコツーリズムの知識をつけておいたほうが良いでしょう。語らいの場や勉強会なども開催されています。自分の行いには影響力があると知り、正しいものを選ぶ力をつけましょう。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。