フィリピン語学留学(英語)・小学&中学編
「フィリピン小学校の豆知識」「義務教育について」「日本とフィリピン・教育の違い」「必要な手続き」などフィリピン語学留学・小学&中学編を紹介します。

フィリピン小学校の豆知識

2012/11/06

フィリピンの小学校は庶民が通う公立と市立のパブリックと、富裕層が通う私立のプライベートに区別されます。制服を見ればひと目で何処の学校か判るように、制服のデザインと色や柄が指定されています。パブリックのエレメンタリーは、フィリピン政府と市による税金で運営しています。授業料が無料で教科書代も必要ありません。乾季の4月から5月は夏休みになり、この期間に入学と進級の手続きを行う事になります。途中からの編入はリレギュラーに限り認められていますが、単位はもらえません。

敷地は狭く校舎は老朽化し、机や椅子も何10年と使用しています。無料で貸してくれる教科書も使いまわしで、足りない場合は2人で1冊いう状態です。教科は、算数、科学、国語、歴史、英語、音楽、スポーツ、キリスト教など州や市そして地域の民族環境によって違いがあります。教科書の更新も殆どなく、数十年前の教科書を大切に使用していますが今は使用されていないフィリピン語や時代遅れの科学知識などに戸惑いを感じる場合も有ります。

学校の周囲は高い塀に囲まれゲートにはセキュリティガードが拳銃を腰に下げながら交通整理を行っています。朝8時にはゲートを閉ざして、12時までは開けません。学校の中には、1食30ペソ(60円)の学生食堂があります。学校の正面には、サリサリ・トロトロといわれる駄菓子屋と大衆食堂があります。お金を持っていない学生は、1袋5ペソ(10円)の駄菓子で済ませたり1食20ペソと学食よりやすい食堂を利用しています。

プライベートのエレメンタリーは、パブリックと同じ入学・進学の手続きになります。入学金、授業料、制服、文具などは高額で、一般庶民の年収に匹敵する金額になります。敷地は広大で、グレートごとに校舎は分かれ、体育館、イベントホール、事務所特別教室、医務所、教会などが建築されています。サークル活動も盛んで、スポーツ、音楽、科学、美術、園芸、文化、メディア、映像など日本の中学・高校レベルの設備と施設を持っています。

海外からの留学生も多く、娘のクラスには欧米系、ラテン系、スパニッシュ系、アジア系など世界中の国から就学にきています。セキュリティーも厳重で、家族か専属の運転手による送迎が基本になります。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。