フィリピン語学留学(英語)・聴講生編
「聴講生について」「聴講生のメリット」「聴講生の資格」「聴講生の滞在費」などフィリピン語学留学・聴講生編を紹介します。

聴講生の楽しみ方

2012/11/20

フィリピン語学留学の聴講生としてネグロス州の州都に有るシリマン大学を例に、学生生活の楽しみ方を紹介いたします。

私は日本でコンピューター音楽と、ホテルラウンジでのピアノ演奏を仕事にしていました。市販の音楽CDを手掛けたり著作権フリー素材を提供し、現在でも収入の一部になっています。フィリピンに父娘移住した時は、私の方が娘より英語を上手に話せましたがわずか3ヶ月で娘の方が上達してしまいました。今年で17歳になる娘と一緒に、フィリピン語のテレビや英語のケーブルテレビを見ていますが娘は完璧にフィリピン語と英語を修得しています。

私も一念発起して本格的に基礎から英語を勉強しようとネットで検索して、ダウンロード用の英会話教材を買いました。しかし、50歳を過ぎると暗記する能力が落ちて、根気も無くなっている事に気がつきました。

同じエリアに住む日本人夫婦と知り合いになる機会があり、親交を深めていきました。日本人の旦那さんは30代で、奥さんは女子大生でした。奥さんに「奥さんが通っている大学に聴講生制度はありますか?」と聞いたところ「yes a special student」と言われました。一度大学を案内して欲しいと頼み込んで、授業が午前中しかない日に案内して貰いました。学校のゲートを通過するには、IDが必要になります。私はイミグレーションから発行されたIカードと現地の運転免許証を提示し部外者の通行ノートに記名サインして通過できました。

私の希望は音楽と伝えていましたので、芸術学部の音楽学部に案内されました。ブラスバンド部と軽音楽部、そして著名作曲家の肖像がが飾られた教室があります。楽器はかなり古く、変色していますが音はでます。グランドピアノはありましたが、弦がサビて調律も行っていないようです。教授を紹介してもらい挨拶と経歴を済ませると、いきなり生徒に紹介されました。「何でも良いからピアノを弾いてみろ」と言われたのです。「楽譜はありますか?」と聞いたら「資料室に有る」というので「それでは、即興で演奏します」と答え10分ほどの即興演奏を行いました。

演奏が終わっても拍手がなく、皆がジッと私を見つめています。何か嫌なフインキだなあ・・と思っていたら即興ってどうやるんだ?どんな理論があるんだ?もう1回弾けるのか?等質問攻めに合ってしまいました。教授からは許可を貰い、後日書類にサインをするだけと簡単な手続きでOKでした。音楽は世界共通語なんだなあ・・と改めて感心した1日でした。そして、サークル活動のような聴講生生活がはじまって行きます。毎日が楽しく、新しい生きがいを見つけたような感覚を覚えました。

フィリピンで聴講生生活をエンジョイするには、趣味を活かした学科もお勧めです。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。