ドイツ旅行を楽しむ方法
「行っておくべき場所」「おすすめ観光スポット」「注意すること」「ドイツのグルメ」「ドイツの芸術」などベルリン在住のMIKIさんがドイツ旅行を楽しむ方法を紹介します。

DDRミュージアムって何?

2014/11/26

DDRミュージアムはこじんまりとしていますが、その展示内容がとてもユーニークなのでおすすめです。「DDR」とは、社会主義国であった旧東ドイツのことを言います。旧東ドイツ国民の生活の様子がよくわかる博物館、それがDDRミュージアム(DDR Museum)です。

とても複雑な過去を持つドイツの首都ベルリン。ベルリンを奥深く知りたいのなら、まずはこの都市の背景をよく知ることです。ドイツは「つい最近」まで国が半分に分かれていました。1989年の壁崩壊以降、旧東ドイツは急成長を遂げました。旧東ドイツでは自由に稼げるようになったかわりに、仕事を失う人々も出ました。旧東ドイツ出身でも、西に移って成功を収めた人々は、新しい製品にかこまれ、好きな物を好きなだけ買えるようになりました。しかしもちろん競争に追いつけない人々もいて、そういった人々は社会に不満を持ちながら暮らしています。「昔のほうがよかった」と嘆いているそうです。

この博物館は、社会主義だった旧東ドイツの歴史を残すために、人々がいつまでも忘れないように創立されました。ドイツ国民からは賛否両論ある博物館だそうですが、ドイツ人以外にしてみれば、すべてが物珍しく、興味深い展示だと思います。「つい24年前まで、こういった生活を送っていたんだ...。」と思うと、感慨深いものがあります。

展示内容はというと、当時の一般家庭の様子の再現、東ドイツ車「トラバント」の展示、旧東ドイツの文化であるFKKの映像(旧東ドイツ国民が家族で裸で湖水浴する映像など)、当時の手紙や贈り物の展示(秘密警察によるコントロールのため、プライバシーが侵害されていた)などです。

2006年に開館したこの博物館は、いつ前を通っても大盛況です。博物館島からも近いので、いつも観光客でにぎわっています。この近くでは、観光客を狙った詐欺や、物乞い、荒手の土産物屋などもいるので少し注意しましょう。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。