- ドイツ旅行を楽しむ方法
- 「行っておくべき場所」「おすすめ観光スポット」「注意すること」「ドイツのグルメ」「ドイツの芸術」などベルリン在住のMIKIさんがドイツ旅行を楽しむ方法を紹介します。
西ベルリンと東ベルリンの違い
2014/08/08
ドイツの「歴史を知る旅」で、博物館や記念碑、壁跡めぐりなどをおすすめしてきましたが、なにも、いつも観光名所にばかり足を運ぶ必要はありません。歴史や文化は人々の生活を見ているだけでも、そこから感じ取れることが多いのです。特に私達はヨーロッパではなくアジアの国から、社会主義ではなく民主主義の国からやって来ているので、壁崩壊まで社会主義国だった元東ドイツの都市をちょっと旅行するだけでも、いろんなことを発見できると思います。
私がベルリンに旅行に来た友人によく言うのが、「(元)西ベルリンと東ベルリンの建物をよく比べてみて」です。ベルリン市内でも未だに西と東で建物のデザインが違うのです。建て直されたモダンな建物もたくさんありますが、東側にまだ残ってる古いDDRの建物はすぐにわかります。
またドイツ東西の人のかんじも違います。壁崩壊後に生まれた、現在10代、20代の若者はほとんど変わりませんが、年配者はまず見た目からして違います。何十年も使っているであろう、着古した服を来ていることも。東ベルリンの多くの人々は壁崩壊後に仕事を失い、貧しい生活を余儀なくされたこともあり、質素で素朴です。振る舞いや風貌も西ドイツ出身者とは違います。物をずっと大切にするのも東ドイツ出身者です。
以前私が西ドイツのケルンを旅行した時には、豊かで、穏やかで、とっても優しい人々と接して「.....ベルリンとケルンは同じ国(ドイツ)なのか?」と疑ってしまったほどです。ケルンには教師や医者など、公務員が多く、豊かな年配者も多いのだそうです。そのため、ベルリンから旅行に来た私はけっこう驚いてしまったのです。ケルンは街も清潔で綺麗。道も整備されていて、ごみなんか落ちていません。またベルリンの象徴でもある落書き(グラフィティ)もないんです。
建物、人々、街の雰囲気などから、元西ドイツか、元東ドイツかがわかります。ベルリン市内をぶらっと散歩して、その違いを比べてみましょう。
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MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。