中国ってどんな所?
中国在住のLiccaさんが住んでいる視点で驚きの中国を紹介します。

中国人の結婚式で驚いたこと

2010/11/18

1匹丸ごと焼かれた子豚

1匹丸ごと焼かれた子豚

1枚1枚皮をぺろりと剥がして食べます。

1枚1枚皮をぺろりと剥がして食べます。

ダンナの親戚の子が結婚するということで、結婚式に呼ばれました。親戚と言えども、ダンナの母の姉の夫の弟の子供の息子なんだそうで、一体どんだけ遠い親戚なんじゃ!っと、私のような、何も関わり合いのない人が行ってもいいの?っと遠慮していたのですが、絶対に来なさい!っと義姉から言われたので軽くオシャレして結婚式が行われているレストランに行くと・・・ただ唖然・・・

「ねぇねぇ・・・これが中国の結婚式・・なの??!!」
「ん・・・・・・多分・・・」っとダンナもレストランを間違ったかな〜?何て言っている。

とにかくびっくりするほどすっごい人なんです!!

10人用テーブルが200個以上はあるから、軽く2000人以上いることになる。自分の席がどこかもわからなければ、新郎新婦がどこにいるのかさえもわからない・・・知らない人達ばかりだし(当然か)、ただの大規模なレストランに来たような感じで、しかも、ほとんどの人が普段着。子供達もジャージ姿だし(中国の小学校、中学校、高校には日本のような制服はなくジャージが制服です)、おっちゃんなんか、Tシャツから腹出して酒を飲んでいる。先に着ているであろう義姉に電話をして、どこにいるかを聞いて、席の方へ向かって行くと、ようやく新郎新婦が見えてきた。新婦さんは、白いウェディングドレス姿ではなく、真っ赤なチャイナドレスを着ていて、家族の方々と一緒に料理を食べている。私のような者がくるくらいだから、こんだけの人数誰がいたって不思議ではないかもしれないが、それにしても結婚式という様子が全く見られない。それぞれのテーブルで乾杯をし、料理を食べて、くっちゃべっているだけで、結婚式の司会者とかもいなければ、スピーチや催し物が全くないのである。義姉家族がいるテーブルには、すでに満席で親戚らしき人達がいたのだが、無理やりイスを2つ持ってきて中に入れてもらい、ワインで乾杯する。私が中国人ではないことを知ると、「チーズ!チーズ!」言いながら乾杯し、一気飲みをするが、乾杯は英語では、「Cheers!」(チアーズ)で、チーズではない。

そして、運ばれてきた料理に目の玉が飛び出しそうになるくらい驚いた!
何と!子豚1匹丸ごと焼かれたやつがそのままの状態でポンっと出されたのだ。

さすがに子豚の目にはプチトマトが埋め込まれているが、これを一体どうやって食べろというのか!っとジ〜っと見ていると、みんなのお箸によって皮がぺろっと1切れ、2切れ・・・・次々にはがされ食べられてしまっている。豚の皮が1番旨いと言っているが、私にとってはとんでもない!!この状態では食べれません!じゃ〜これで乾杯しょう!っとおっちゃんが持ってきたのは、白酒。この白酒というのは、中国の焼酎みたいなもので、アルコールが50度以上もある。そして、中国ではこのような宴会の席での乾杯は、杯を飲み干さなければならないというルールがあるのを皆さんご存知であろうか。これによって日本人の駐在員のたくさんの方が「痛風」になったとよく聞く。小さなショットグラスに10杯以上は乾杯したであろうか、いくら酒豪である私もこの白酒の一気飲みだけはきつい。気がつけば、レストラン内はスッカラカン!ほとんどの人が帰っており、新郎新婦がレストランの出口でみなさんの帰りを待っている。最後の最後に新郎新婦に「ニーハオ」と挨拶しただけ・・・これが中国で初めて体験した中国人の結婚式であった。

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」