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栃木県日光市／一日三食・おやつだって湯波(ゆば)！栃木の湯波料理

2019/07/24

突然ですが、私の親友は湯波(ゆば)が大好きです。湯波といえば京都のイメージがありますが、親友曰く、栃木県日光市界隈の湯波料理は湯葉がメインになっていて最高だと熱っぽく語ってくれました。

そもそも「ゆば」という食べ物は、京都では「湯葉」、日光市では「湯波」と書きます。京都は薄く柔らかな歯ごたえに対し、日光市は厚くしっかりとした歯ごたえがあります。

そんな友人に連れられて何度か日光方面に湯波料理を食べに行きました。湯波は精進料理の一種でもあるため、和食の中で繊細に扱われることが多く、懐石など少々敷居の高いものだと思ってしまいますよね。

しかし、日光市では「ゆば丼」という大胆かつ庶民的な湯波料理があります。お店によってゆば丼のスタイルは異なっており、牛肉ステーキの上に湯波と半熟卵を添えたり、湯波を揚げた湯波天丼にしたりと個性が出ています。

そんな中、「ゆば丼」の元祖と言われているのが「まるひで食堂」。日光東照宮の西参道の入り口にある食堂で、ご飯に湯波がたっぷり入った醤油味のあんかけが乗っています。あんかけにはきのこや細く切ったなるとも入っており、やや濃いめの味付けはとにかくご飯がすすみます。お腹いっぱいになって1,000円以下とリーズナブル。湯波のお刺身がセットになった定食もありました。

この他にも日光市では湯波を揚げて中にあんこを挟んだ「揚げ湯波まんじゅう」や、私は未経験ですが「てりやき湯波バーガー」など変わり種がたくさん。主食はもちろん、おやつもすべて湯波が実現します。

また、「日光ゆば製造株式会社」という湯波の製造・直売所を併設している施設では、湯波の作り方や実際に湯波を湯波槽(簡単に言うと大豆のプール)から引き上げる体験ができます。湯波愛に満ちた親友はいつも日光を訪れる度に体験しているようです。

湯波は少し地味な印象がありますが、日光市にくればメインを張れる食材なんだなと価値観が変わるはず。日光市の近くを訪れた際には、ぜひ湯波を味わっていただきたいです。

ライタープロフィール

えのきさん／女性／年齢：30代／東京都在住／限りなくブラックに近いグレーな会社で激務を5年間経験。その後、自由を求めてフリーランスとして独立。現在は元気すぎる娘に手を焼く日々。趣味は一人旅と野球観戦とアニメと漫画。