みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

スペイン/1人旅のスタート、いきなり日本人とランチって

2010/10/21

1人旅は、慣れていないとなかなか最初は心細いものです。特に、初めて訪れた国や場所ならなおのこと、現地事情などガイドブック上だけでは、とうていわかりません。

スペインは治安が危ない、と聞きつつも、ホテルでじっとしていてはもったいないので、近くのサグラダ・ファミリアに向かうことにしました。さすが世界に誇る観光スポットだけあって、観光客がまわりにあふれています。それまで世界をいろいろ旅してきた自分でさえ、サグラダ・ファミリアを近くで見ると「おお、やっぱりすごい!」などと感動したほどです。

さて、サグラダ・ファミリアを堪能した後、次はどこに行こうかと、ガイドブックをめくった瞬間のことでした。「日本人ですか?」と日本語で声を掛けられて顔を上げると、いかにもバックパッカー風の日本人の若い男性が立っていました。「えぇ、日本人ですよ、ほら」と、大きく日本語で"バルセロナ"と書かれたガイドブックの表紙を見せると、「ああ、日本人に会うのは久しぶりなんです!うれしいです!」と言ってくるではないですか。

立ち話も何だし、ちょうどランチ時だったので、サグラダ・ファミリアの前にあったランチバイキングの店で話を聞くことに。自分は静岡の大学生で、アジアからヨーロッパへバックパッカーとして旅をしていて、フランスからバスで来た・・・とのこと。まるで沢木耕太郎さんのあの『深夜特急』のような旅をいまどきする若者もいるんだな、と思いながら、その彼を連れてその後、サッカーのバルサの本拠地、カンプ・ノウのスタジアムに地下鉄で連れて行ってもらいました。女1人で心細かったのが、思わぬ"ボディーガード"を連れて歩くことになり、それがまたどれだけ心強かったことか。

いきなり見知らぬ日本人とスペイン・バルセロナでランチをするとはまったく思いもよらず。しかしながら、そんな偶然の出会いこそ、また旅の醍醐味なのだと、今でもつくづく思う次第です。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。