みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

スペイン/バイクの世界選手権への登竜門「スペイン選手権」

2010/11/05

スペインで最も人気のあるスポーツといえば、まずサッカーなのは疑うべくもありません。しかしその次に、バイクのレースであるのを、いったいどれだけの日本人が知っているでしょうか。

特に、世界選手権のMotoGPは、スペインでとても人気があります。その人気が高いのは今に始まったことではありませんが、ここ数年、スペイン出身の選手が活躍していて、参戦する選手も年ごとにどんどん増えています。かつては日本人選手が多く活躍した小排気量の125など、いまや、スペイン人とイタリア人でほとんど占められているといっても過言ではないほどです。

そのMotoGPの登竜門となっているレースが、スペイン選手権です。特に、125クラスは毎年、10人ほどが翌年にMotoGPにステップアップするため、今ではスペインのみならずヨーロッパ、さらに世界中から若くて有望な選手が集まっています。そのため、とてもし烈な争いがスペインのそれぞれのサーキットで繰り広げられています。

さて、そのスペイン選手権を2007年、バルセロナ郊外にあるカタルニア・サーキットに見に行きました。参戦するバイクの台数がかなり多いのにも驚きましたが、レベルもとても高く、コース上で我先にとバトルをする若い選手たちの意気込みがとても伝わってきました。ここでアピールできれば世界に行くチャンスがあると思うと、それはまたさぞ、意識が違うのでしょう。

ちなみにこのスペイン選手権の入場料は、実質「無料」です。スタンドのみならず、パドックにも気軽に入ることができます。1冊2ユーロの二輪雑誌をちょうどその時期に買うと、招待券のような入場券が必ずついています。サーキットまでバイクで来るファンも多く、そのほとんどがスーパースポーツといわれるレース仕様に近いデザインのバイクでした。

スペイン選手権を見ていると、未来のスターたちをもしかして発掘できるかもしれません。実際、私が観に行った当時、上位を走っていた選手たちは今、2、3年が経って、世界選手権ですでに優勝を狙える位置で走っています。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。