車椅子の旅行を楽しむ方法
「車椅子で旅しよう」「宿泊先の選び方」「レストランの選び方」「バリアフリーについて」など車椅子の旅行を楽しむ方法を紹介します。

どんな人も人生を楽しむ権利がある

2015/11/06

私達は自分の視点からしか物事を見ることができません。相手の立場になって考えることができない心の人は、世界にも日本にも五万といます。そして自分はそうでないとは誰しも言い切れないと思います。だからといって、相手に手を差しのべられない人ばかりは、冷たくてつまらない社会になってしまいます。自分のことばかり考えて、自分のために時間を費やして、その後には何が残るのでしょうか。どうやら私達は自分のためだけに生きて、それで満足出来るようにはできていないようです。

満員時に車椅子やベビーカーを連れた人が乗車してきたら、その人々に苛立つのではなく、「なんでこんなにこの都市の人口密度は高いんだ」「この社会のシステムはどうなっているんだ」「どうやったら平和なかたちで解決できるんだ」と考えたいものです。多くの人は一瞬苛立つだけで、その苛立ちさえすぐに忘れてしまいます。でもストレスは残りますね。

車椅子の方やベビーカーを持ったお母さんは、自分達のためにも、人のためにも満員時の電車の利用は避けるでしょう。しかし、どうしても乗らなくちゃいけない日だって、1年に1、2度あるかもしれません。

遠慮をしすぎてしまって、こういった立場の方々が、まったく外に出れなくなってしまうようになってほしくありません。せっかくここ数年で旅行を楽しめるようになってきた母も、年に1、2度、海外旅行に行くため早朝から電車で空港に向かいます。幸い田舎に住んでいるので、東京のような満員電車に乗ったことはないようですが、やはり気を使うみたいです。1年に数回のとびきりの楽しみなので、あたたかい目で見守ってほしいなと思います。

東京暮らしは大変ですね。ベビーカーの問題についてテレビで特集されているのを見ました。満員時にベビーカーでお母さんが電車に乗るのが非常識だというような意見もあり、がくぜんとしました。そのお母さんも1年に数回だけの、早朝の電車を利用せざるをえない状況だったのかもしれません。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。