- 車椅子の旅行を楽しむ方法
- 「車椅子で旅しよう」「宿泊先の選び方」「レストランの選び方」「バリアフリーについて」など車椅子の旅行を楽しむ方法を紹介します。
レストラン選びのポイント
2015/10/15
車椅子に乗った方とその介助者が食事処を選ぶ時の、お店選びのポイントがあります。
入り口に段差がある店はまずアウトです。「2、3段の階段を登って入り口ドア」という、入り口がちょっと高くなっているお店がけっこう多いんです。個人経営の小さな食堂は入り口が狭く段差もあり、どうも入りにくいですね。階段の横にはスロープもついていません。さらに中を覗いてみて「座敷」が見えたらこのお店に決める確立はほぼ0パーセントまで下がります。こういうお店こそ美味しかったりするのですが、判断基準は味ではありません。
健常者の方は「ええ?そんなところで決めるの?」と思われることでしょう。ええ、こういった小さなポイントが車椅子の方がお店を決める基準となるのです。全ての方がそうではありませんが、多くの方は介助者をてこずらせないように考慮しています。また自身もめんどくさいことはなるべくしたくありません。旅行の途中の一回の食事のために、わざわざ腰をあげて介助してもらいながら階段をのぼり、店内でも靴を脱いで、車椅子をたたんでどこかにしまってもらい、足を曲げたりして座らなければいけない座敷のお店を選びたがる人はいません。どんなに美味しくても、です。
うちの母は、座敷に比べればカウンター席の方がまだマシだと言います。金沢旅行では一度カウンター席と座敷しかない洋食屋に入りましたが、カウンター席は靴を脱がずに車椅子から椅子に乗り移れば良いだけなので、そんなに大変ではありませんでした。
母は和室に慣れていますが、出先で靴を脱いでよっこらしょっと腰を上げて座敷に上がるってのは、億劫でしかたないようです。そうですよね。健常者のように5秒で靴をささっと脱ぎ捨て、足を投げ出して座敷に座るわけにはいきません。また車椅子から立ち上がることができない方もいますので、入り口のバリアフリー+テーブル席は必須です。
というわけで、うちの母は格式ある料亭なんかより、チェーン店のほうが好きです。健常者には気付きにくいことなのですが、日本家屋はバリアフリーと縁遠いです。ファミレスは入り口に段差もなく、イスをさっとどかしてもらってテーブル席につけます。ファミレスのおトイレは大きめで、中には多目的トイレが付いているところもあるので、これもポイントです。
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MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。