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二つの民族
2013/04/23
ベルギーのお土産
旅行をする際にはその旅先の国の言葉を少し覚えて行くといいでしょう。その国の言葉であいさつができるだけでも印象は良くなります。しかしベルギー旅行をする際には他の国とは勝手が違い複雑です。大まかに言えば北と南で使用されている言葉が違うのです。ベルギーではフラマン語とフランス語の2つの公用語が使用されています。
ベルギーの長い歴史上では常にフラマン語を話す「フランデレン人」とフランス語を話す「ワロン人」が争ってきました。今でもその争いは続いていて言語差別もあります。そして小国であるにも関わらずベルギーは国の分裂を図っているのです。これはスペインの自治州カタルーニャの独立問題と似ているところがあります。
そんな複雑な背景があるベルギー。旅行者のベルギー人への対応も難しいところです。フラマン語(ベルギーのオランダ語)が主に使われる地域(フランデレン地域)ではフランス語話者を嫌います。旅行者がフランス語で話しかけると不機嫌になってしまう場合があるので注意が必要です。また地元民にフランス語で話しかけたら英語で返されたといった話もよく聞きます。この場合は英語で話しかけた方がまだ反応が良く、親切に対応してくれます。裕福なフランデレン人は多く、彼等は英語教育も受けているので英語が話せれば旅行中に困ることはありません。
首都であるブリュッセルは特殊です。ブリュッセルはフランデレン地域に属していますが、市民の割合はフランス語話者のほうが多く、ここでは2つの言語表記が義務づけられています。ブリュッセルは人種も様々なのであまり神経質にならずにオランダ語、フランス語、英語と話すことができます。言語差別が多いのは特に北の都市です。
ベルギー旅行をする際には、行きたい都市を決めたらそこで使われている言語(フラマン語かフランス語か)を調べましょう。それから言葉の勉強を始めることをお勧めします。基本は英語で大丈夫なのでいざとなったら英語を話しましょう。
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MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。