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ブルッヘの歴史と今

2013/04/07

ブルッヘの歴史

ブルッヘの歴史

中世の面影がそのまま残るベルギーの街ブルッヘ(Brugge)。以前は産業の中心都市であったにも関わらず、一時は衰退し忘れ去られてしまっていたこの「水の都」は観光業によって再び注目を浴びるようになりました。「ブルッヘの古い街並みはヘントに似ているけど、だったらヘントのほうがおすすめだね。」そういった地元民もいました。今は観光だけで成り立っているブルッヘの評価はベルギー国内では低いようです。

ブルッヘを訪ねてみてその理由がわかりました。こじんまりとした中世ヨーロッパの面影を残すブルッヘの市街には観光客しかいないのです。美しいブルッヘはどこを見ても絵になります。観光客でにぎわうマルクト広場 (Hallen)には鐘楼(Belfort)がそびえ立っており撮影にはもってこいですが、街の中心から少し離れれば人が見当たらない殺風景な住宅街が現れます。

ブルッヘは世界遺産にも定められていますが、それだけで成り立っている寂れた都市だという事実は否めません。地元民にとってはただ古いだけの面白みのない街なのでしょう。しかしそんな街でも観光客には魅力的に移ります。ブルッヘのように中世の古い建物が街全体にまるまる残っているのはヨーロッパの中でもめずらしいのです。世界大戦で戦地となったベルギー。今あるほとんどの都市は再生された新しいものばかりなのです。

実際にこの街を訪れてみて感動しました。中世にタイムスリップしたような気分になったのです。かわいいレンガの家や教会が今もそこかしこに残っています。北西ヨーロッパの女子修道会であるベギン会修道院(Begijnhoven)もレンガで造られています。観光客が多くローカルな雰囲気にかけるブルッヘですが、街を散策して中世都市の遺産を堪能することができます。

ブルッヘはブリュッセルから電車で一時間程度です。またブルッヘから北海の海岸沿いにある都市「オーステンデ」へのアクセスも簡単です。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。