世界一小さなメガネ猿「ターニャ」に会える島
ボホール島は、フィリピン国内で10番目に大きい島。大自然の魅力と遊び心が、ギューッと詰め込まれたボホール島を紹介します。

ボホール島の可愛いターニャ

2012/10/04

ボホール島は、世界で一番小さいメガネ猿「ターニャ」の生息地です。手の平にチョコンと乗ってしまう大きさで、体重はわずか100グラムしかないんです。身体に不釣合いなほど大きくてまん丸な瞳、ターニャは夜行性だから昼間は眩しすぎて殆ど視力がありません。その為にジィ〜ッと私を見つめているようで、メッチャクチャ愛くるしくて可愛いんです。

ターニャに会える場所は、国立のターシャリサーチ&デベロプメントセンターです。ダオ・バスターミナルでコレラ行きのジープニーを探します。コレラは最終停車場だから安心です。

原生林に囲まれた道路を30分くらい進むとターニャ保護地域の入り口に到着します。ジープニーは30分間隔で巡回しているから帰りも便利です。運賃は15ペソ(30円)でした。入り口でエントリーフィーとガイド代を払いますが、200ペソ(400円)と言ってきました。200ペソは庶民の日給と同じだから「高すぎる!」と文句を言ったら「サービス、サービス、OK」と言ってカメラのシャッターを切るポーズをしていました。このサービスの言葉に期待して200ペソを払いました。ターニャ保護地域は1000m2くらいの広さに10匹ほどの成獣ターニャがいるようです。余り動く事がなく15センチ程なので、充分な広さだと説明していました。

金網越しにガイドとターニャを探しますが見つかりません。ターニャは夜行性で、夜が明けると朝日で目が見えなくなります。つまり、朝を迎えた場所でジッと夜を待っているのです。入場料だけなら20ペソだけど、ガイド料を払わなければ見つける事が出来ないと思います。

暫くするとガイドが手招きをしました。ガイドの指先をズームインするとターニャがいました。木の枝にしっかりと掴まって、体調の倍以上ある尻尾をグルグルッと絡ませています。

更にガイドが手招きをします。
何と!もう一匹が金網の直ぐ近くにいます。

おおおおお! でっかい目! 大きな耳! ちっちゃな鼻と口!
めっちゃ可愛い〜い! でも何か変?

こちらに背を向けて枝に掴まっているのに、顔だけがこっちを向いています。
ターニャの首はフクロウと一緒で180度回転するんだそうです。

早速写真を撮ろうとしたら、ガイドがNO!NO!と言います。え!写真撮影はだめなの?と思ったら、フラッシュが禁止されているそうです。あ!なるほど、大きな目玉を持つ夜行性のターニャにとって、フラッシュは絶対に禁止なのです。

あっという間に1時間が過ぎ入り口の小屋に戻ると、オリの中にターニャが4匹いました?なんで、ここに4匹もいるじゃん、と思いましたが、先に見せる事はしないそうです。家族連れで来ていたお客さんの方にチョコンと掴まらせました。続いて子供の手の平にも、「うわあ〜 暖かい!」うんうん!これが命の暖かさなんですね。でも誰かに似ている? 誰だろう?? あ!そうだ、ターニャはスターウォーズに出てくる「ヨーダ」にそっくりだ。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。