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世界遺産の町、トリニダーでキューバ音楽を堪能

2016/12/06

キューバ音楽

キューバ音楽

横に細長いキューバのちょうど真ん中くらいに、トリニダーという町があります。世界遺産にも指定されている美しい町で、車で20分ほど行けば海、近くには国立自然公園があり、様々なアクティビティが楽しめる地域です。

トリニダーへのアクセスは、ハバナから自家用車タクシーで5時間。25CUC(約2500円)ほどです。トリニダーは小さな町なので、町の中心の広場で下ろしてもらって、カサ(民宿)のサイン(青い錨)をたよりに、良さそうなカサを探すといいです。

キューバの町ならどこでもそうなのかもしれませんが、トリニダーには特に素晴らしい音楽の思い出があります。毎晩町のあちこちのライブ会場併設のバーでセッションが開かれていて、キューバ音楽がよりどりみどりです。

特に印象深かったのは、町で一番大きな教会の裏手にある広場で開かれていた、オープンエアのバーのライブ。キューバには西アフリカをルーツとする人が多く、西アフリカの踊りとパーカッションのリズムが、うす暗い中で魔術的な効果を醸し出していました。トランス常態に入ったかのような踊り手の迫力にただただ圧倒されるばかり。もしかしたら、キューバで見たベストライブかもしれません。

もうひとつは、半オープンエアのバーで見た、サンティアゴ・デ・キューバというキューバ東端の町から来た楽団のダンスライブ。総勢15名ほどでしょうか、赤と青と白のキューバ国旗カラーの衣装を着た踊り手が、これもパーカッションの軽妙なリズムに合わせて、舞台狭しと踊りまくっていました。

他にも、街角で無名のミュージシャンが演奏している前で、地元の人が踊っているなど、あちこちから聞こえてくるトリニダー。ハバナの方がチョイスは多いでしょうが、キューバ音楽を身近に感じられたのは、トリニダーの方でした。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。