キューバってどんな所?
観光、生活、お金、グルメなどキューバに関する情報を紹介します。

キューバ音楽は街角セッションが熱い

2016/11/29

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブというバンドについての映画は、日本でもキューバ音楽を一躍有名にしました。あの独特の哀調があるキューバ音楽は、特別ライブハウスに行かなくても、街角でどこでも聞けます。

いわゆるバスキング(街角で音楽を演奏して、投げ銭を稼ぐ)人々は、キューバのどこの街にもいます。ただこの街角ミュージシャンたち、びっくりするくらいレベルが高いんです。サクソフォンやパーカッション、マラカスと打楽器が合体したような独特の楽器など。生演奏の美しさを、さびれた趣のあるキューバの街並みの中聞けるなんて、たまらないキューバ体験だと思います。

わたしが一番感動した街角ミュージシャンは、ハバナでのことでした。ローカルなバーに入ってモヒートを飲んでいたら、店の前におもむろにサクソフォンとアコースティックギターの2人組みがやってきて、「コーヒー・ルンバ」を演奏し始めました。

初めは、静かに飲みたいのにな~とちょっとありがた迷惑に思っていたのですが、アフロヘアにサングラスの黒人のサクソフォンと、パナマハットをかぶったムラート(黒人と白人の混血)のギターの2人の演奏が輝くようで、思わず時を忘れて聞き入ってしまいました。

それからオリジナルなのか、わたしが知らない曲をアドリブ的に演奏したりして、20分ほども弾いていたでしょうか。あまりにも格好良かったので、録音しておけば良かった…と後悔したほどです。

もちろんタダで聞けるわけではなく、チップを集めに来るのですが、このときは喜んでチップしました。

頼んでもいないのに…と初めは思ってしまうかもしれませんが、キューバの街角ミュージシャンのクオリティは間違いないです。思わず聞き入ったら少しでも投げ銭してください。

関連記事
ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。