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クラシックカー好き垂涎の街、ハバナ
2016/10/27
キューバのクラシックカー
キューバではキューバ革命が起こった1959年以降、海外からの輸入品に非常に高い関税がかけられるようになったため、新しい外車を購入できる人はごく少数になりました。
かと言ってキューバ国内に自動車製造工場はありません。その結果、革命前に使用されていたおしゃれなアメ車が、現役でハバナの街を走り回っています。シボレー、キャデラック、ビュイック、フォードなどの60年前のクラシックカーたちです。
丁寧に整備されたとても状態のいい車もあれば、ボロボロの塗装でドアもちゃんと閉まらず、どうやって走っているのか不思議になるような車もあります。どちらにしても、クラシックカー好きにはたまらないでしょう。
これらのクラシックカーを見てまず驚くのは、その大きさ。車体が5メートルを超える車はザラです。そして内部が広いこと。後部座席には、女性なら4人は乗れてしまいます。助手席と運転席は別れておらず、一続きの長いシートです。そのため前方にも運転手を含め3人座れてしまいます。
このクラシックカーに乗ってハバナの街を流していると、タイムスリップしたような気分になれるので、とてもお薦めです。予算に余裕がある人は、ツアー会社でドライバー付のぴかぴかのクラシックカーを予約して、1日ハバナの街をツアーして回るといいでしょう。ツアーによりますが、1日30CUC−40CUC(約3000円−4000円)ほどです。
予算はないけど乗ってみたい、という人は、革命広場とオールドハバナの交わるあたりに、たくさんクラシックカーのタクシーが停まっているので、交渉して行きたい場所まで乗ってみるのもいいですね。3キロほどの道のりで5−6CUCと結構高いのですが、いい記念になります。
それよりも安い予算で乗ってみたい人には、ハバナのあちこちを流しているアメ車タクシー。これは観光客用ではなく、地元の人の大事な足です。路線バスのように同じ区間をぐるぐる回るタクシーなので、街の地理に通じていないと使いにくいのですが、例えば革命広場からナイトクラブが集まっている新市街まではたくさんの路線があるので、新市街に行くかだけ確認して乗ってみるといいと思います。
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そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。