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キューバの通貨詐欺にご注意!

2016/11/02

キューバの通貨CUC(クック)

キューバの通貨CUC(クック)

キューバには、旅行者が使うCUC(クック)という通貨と、キューバ人が主に使う人民ペソ(モネダ・ナショナル)という2種類の通貨があります。

キューバ人は誰もがCUCを欲しがっています。というのも、キューバ人でもぜいたく品を買うときにはCUCで支払う必要があります。ぜいたく品と言っても、カミソリとか、タオルとか、ビールとか、普通に考えたら日用品に当たるものでも、CUC払いが普通です。ちなみに缶コーラが1CUCするので、キューバ人の感覚したらものすごく高いです。

というわけで、CUCと人民ペソのダブル通貨制度を利用した詐欺が存在します。CUCと人民ペソは見た目が似ているので、CUCで支払いしてお釣りがあるときに、CUCの代わりに人民ペソでお釣りを支払う輩がいるのです。

その手口は、お釣りを出すときにCUCを人民ペソにすりかえるのです。見た目が似ているお札やコインがあるのがまたこの詐欺を助長する一因です。

わたしもキューバ滞在中2度これをされそうになって、「これ人民ペソだけど」と言うと「あ、間違えちゃったよー」などと言いながらヘラヘラ誤魔化してくるのですが、間違いなく確信犯です。

そのため、お釣りが返ってくるときにはお札・コインに関わらず、人民ペソが混じっていないかその場できっちり確認しましょう。

実は一緒にキューバに行った日本人の友人が、お釣りをその場で確認しなかったため、あとになってお財布にいつのまにか人民ペソが混ざっていたことがありました。3CUCのお札と3人民ペソのお札は色がよく似ているのです。これはもう大損なのですが、友達は逆に大喜び。

というのも、3ペソに印刷されているのはキューバの英雄チェ・ゲバラ。友人はかなりのゲバラファンで、この3ペソ札を手に入れたがっていたのですが、両替所でも「3ペソ札はない」と言われ続けていたからです。

人によってモノの価値は様々ですが、普通は損はしたくないと思うので、気をつけるにこしたことはありません。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。