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ボリビアのワイン生産地、タリハでワイナリー巡り!
2017/03/07
カンポ・デ・ソロラのボデガ(ワイン醸造所)
果実味と渋みのバランスがとれた赤ワイン
南米のワインと聞くと、チリやアルゼンチンを思い浮かべますよね。ところが、意外にもボリビアではワイン生産が盛んで、それもなかなか美味しいのです。
ワインが生産されているのは、アルゼンチンとの国境に近いタリハ県。標高が1800メートルもあり、ワインが造られている土地としては世界で一番標高が高いのだとか。しかし乾燥していて朝晩寒く、昼間はしっかり日差しがあるという環境は、ワイン造りに向いているんだそうです。
タリハでのワイン生産の歴史は古く、17世紀にはすでにワイン醸造が始まっていたと言うのが驚きです。銀鉱の町ポトシがシルバーラッシュに沸いていた頃と時を同じくしているのは、偶然ではないでしょう。スペイン人商人がポトシに押し寄せていたこの時代、きっとワイン無しでは生きられないスペイン人が、ワインを現地調達しようとして心血を注いだに違いありません。
タリハにはいくつかのワイナリーがあり、ワイナリー巡りのツアーが盛んです。半日ツアーで115ボリビアーノ、3つのワイナリーを巡れました。大型バスに詰め込まれるのではなく、自家用車でガイドさんもつくお得なツアーです。
まずはボリビア国内で最も多く流通しているであろう、カンポ・デ・ソロラのボデガ(ワイン醸造所)を見学。こちらでは最新の機械を使ってワインを生産・管理していました。
見学後はお楽しみの試飲タイム! 果実味と渋みのバランスがとれた赤ワインをいただきました。チーズ、ハム、オリーブを盛り合わせたおつまみまで出てきて、テンションが上がりました。
次にコンセプシオンというボデガへ。こちらは機械化されてはいるものの、かなり古い設備を今でも使っている印象。試飲は白のリースリング。すっきりした中にもしっかりした果実味があって、かなり好みでした。
最後はボデガ・ビエハという、200年前から続く老舗ボデガへ。こちらでは今でも完全手作業でワインを造っているとのことで、残念ながら醸造の時期ではないということで、造っている行程は見られませんでした。それでも、設備を見せてもらい、何種類ものワインを試飲させてもらったりで、楽しい時間を過ごしました。
ボリビアからアルゼンチンへ陸路で抜ける計画があるなら、是非タリハに立ち寄ってワイナリー巡りをしてみてほしいです。
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そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。