ボリビアってどんな所?
「ボリビア・ラパス」「高山病に効く、ボリビアのコカ茶」「ラパスの街でエスニック料理」「ボリビア旅行のときに注意したいこと」などを紹介します。

ボリビアの憲政上の首都、スクレに長期滞在する

2017/03/01

ややこしいことに、ボリビアのは首都が2つあります。ラパスが行政上の首都ですが、憲政上(憲法で定められた)の首都はスクレという都市です。そのため、議会はラパスに、最高裁判所はスクレにあります。不便そうですね…

これには今でも火種がくすぶるいざこざが絡んでいて、現在の大統領エボ・モラレスが、もちろん議会の承認を得た上ですが、実際上の首都機能をラパスに移した際は、スクレで反対派による暴動が起き、死者まで出たそうです。この出来事によりスクレでのモラレス大統領の評判はすこぶる悪く、会う人すべてが彼を痛烈に批判していたのが印象的でした。

と、何やら物騒な話題を出しましたが、実際に訪れたスクレはとても安全で小ぎれいな街でした。植民地時代の建物がよく保存されており、街並みはボリビアで一番美しいと言われています。

わたしたちはスクレで長期間スペイン語学校に通うことにして、スクレでアパートを探しました。スクレには同じように長期滞在してスペイン語学校に通う外国人が多いため、アパートの数も多く簡単に見つかるだろうと思っていたのですが、情報源が少なく意外に難航しました。

街を歩いて「se renta」(部屋貸します)のサインを探し、直接その場で部屋を見せてもらうことを繰り返しましたが、なかなかいい物件には出会えませんでした。結局、そのとき滞在していたホステルがキッチン付の部屋を長期割引で貸し出していることが分かり、そこに滞在しました。

スクレに滞在するときはこのように、キッチンのあるホステルに長期割引があるかどうか聞いてみるのもいいと思います。またスペイン語学校ではホームステイ先も紹介しています。家族と触れ合いながらスペイン語も勉強できるという点では一石二鳥なので、ホームステイをしてみるのもいいかもしれません。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。