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ポトシの歴史を総ざらい!カサ・デ・ラ・モネダ
2017/02/27
ボリビアのポトシは、かつて一大銀鉱として栄えた町。そこでやはり見所と言えば銀鉱にまつわるアクティビティになります。
銀鉱ツアーは実際に現在も採掘作業をしている現場を見られるツアーですが、そもそもどういう経緯でポトシが銀鉱の町になったのか、どんな歴史をたどってきたのかを知るために、是非カサ・デ・ラ・モネダを訪れてみてください。
ここは大規模な博物館で、ポトシ銀山にまつわる様々な展示が見られます。1日2回のツアーがあって、英語ツアーとスペイン語ツアーが1回ずつです。言葉が分からなくても、重要展示の前で時間を割いてくれるので、何が重要か分かりやすいため、ただぶらぶらと見て回るよりいいと思います。
400年ほど前のシルバーラッシュ時代のポトシでは、ヨーロッパ人により大勢の先住民が奴隷として酷使されていた、という暗い歴史があります。当時の銀の精製や、貨幣の鋳造過程を再現した酷使される先住民たちのジオラマは、迫力がありすぎて怖いほどでした。反面、精製されて貨幣に鋳造された歴代の銀貨のコレクションなどは、美術品としての価値も高く、美しいものが多いです。まさに光と影を同時に見る感じでしょうか。
地質学的にも面白い展示が多いです。銀鉱を掘り進む過程で採掘された貴石の展示室は、女性なら誰もが心奪われるのではないでしょうか。また、最近まで使われていた貨幣鋳造の機械の部屋も見ごたえがありました。
カサ・デ・ラ・モネダは当時の有力者の屋敷を改装して造られた施設のため、石造りの広い建物です。昼間でも底冷えするので、しっかり防寒対策をして行ってください。6月の下旬に訪れた際、屋内だからと甘く見ていて、ぶるぶる震えながら観覧した記憶があります。
ボリビアの歴史と切っても切り離せない銀山の歴史を、ここで総ざらいするのは意義ある時間だと思います。
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そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。