ボリビアってどんな所?
「ボリビア・ラパス」「高山病に効く、ボリビアのコカ茶」「ラパスの街でエスニック料理」「ボリビア旅行のときに注意したいこと」などを紹介します。

高山病に効く、ボリビアのコカ茶

2017/01/19

ボリビアの主要観光地は、どこも標高が高いところにあります。首都のラパスや有名なチチカカ湖は富士山なみの標高、マストな観光地のウユニ湖にいたっては標高5000メートルにもなる場所もあります。

そのため、旅行客に多いのが高山病。これは体質によるところがあり、なかなか防ぎようがないのが難点です。

ボリビアに着いて、頭痛や脱水症状などの軽い高山病症状が出てしまったときに有効なのが、現地ではマテ・デ・コカと呼ばれるコカの葉のお茶。コカの葉と聞いて「ん?」と思った方もいるかもしれませんが、そうです、これはコカインの原料になる植物です。

実はボリビアでは、コカの葉の栽培が合法(コカイン精製は違法)。というのも、高地にすむ先住民の知恵として、血液中に酸素を運ぶ機能を亢進するコカの葉が古くから栽培されてきたためです。ボリビアの先住民は今でも、高地で作業するときなどは常にコカの葉を噛んでいます。

ちなみにコカ・コーラは販売開始当時は本当にコカの葉が入っていたとのこと。その主な輸入先がボリビアだったそうです。

ちなみにコカイン精製には膨大な量のコカの葉が必要なため、コカ茶を飲んだくらいでは極度の興奮状態に陥ったりはしないので、ご心配なく。

コカの葉は市場などで、袋一杯に詰められて堂々と売られています。わたしもモノは試しで噛んでみたのですが、苦くて舌がしびれるような感覚があって、すぐに吐き出してしまいました。

ただ、お茶の状態で出されれば、飲みづらさはありません。どんどん飲んで高山病症状を抑制しましょう。どこのカフェにも必ずありますし、スーパーや街角の雑貨屋さんでもコカ茶のティーバッグが売られているので、自分でお湯だけ用意して飲むこともできますよ。

関連記事
ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。