ニュージーランドってどんな所?
ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

歯の妖精

2011/02/13

わたしが子供の頃には、歯が抜けたら「ネズミの歯と換えてくれ」とかいいながら、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根の上に投げるという習慣があったような気がします。確かそのための歌もあったような…。けれど、ニュージーランド(西欧全域?)にはそんな習慣はありません。

では、歯が抜けたらどうするかというと…「歯の妖精さん」が来てくれるんだそうです。抜けた歯を枕の下に置いて寝ると、歯の妖精さんがやってきて「お金」に換えてくれるのだそうです。つまり、古い歯を買い取ってくれるということ!?

小さい子供たちはサンタクロースと同じように、この歯の妖精の存在を信じており、歯が抜けると嬉しそうに枕の下に置いて眠ります。ただ、もちろん妖精さんは「親」で、買い取り値段もその親の懐具合に比例するわけです(相場はあって、ないようなもの?)。そのために、子供たちの間では「あの子は妖精さんから2ドルももらったのに、どうしてわたしの時は1ドルしかくれなかったの!」なんてもめ事が起こることもあるようです。

日本の「ネズミの丈夫な歯に換えてもらう」発想と、西洋の「お金をもらう」発想。

西洋の場合は、「白くてきれいで虫歯とかになっていない歯じゃないと、妖精さんが来てお金と換えてくれないよ。だから、ちゃんと磨こうね」という教えからなんだそうです。日本の場合は、「強い大人の歯が生えてきますように」という願いをこめてということですよね。歯を磨くことを教えるためには、日本も妖精さんを浸透させたほうがよいような…。

ところで、少し前に「TOOTH FAIRY(歯の妖精)」というコメディ映画が公開されました。まだみていないけれど、内容は凶暴なホッケー選手がいて、敵チームの歯を突進して折ってしまうために「歯の妖精」とあだ名をつけられたとか。その後、本当に妖精として働き始めるというファンタジーコメディらしいです。

ただ、ポスターを見たところによると、ごっつい男性に羽根とかがついていて、かわいい妖精のイメージとはかけ離れているのです…。あんな人が夜中枕元に立っていたら怖すぎます。でも、ちょっとみてみたい気もするかな?

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。