ニュージーランドってどんな所?
ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

移民だらけの国

2011/01/12

ニュージーランドの人ってどんな人なんだろう・・・この答えを導き出すのは、あまりにも難しすぎます。というのも、ニュージーランドという国は移民だらけで成り立っているからなのです。

わたしの住んでいる通りだけで見ても、スイス人、ドイツ人、ロシア人、インド人、南太平洋系の人と、ニュージーランド人以外の人だらけなのです。そして、たとえ20年、30年住んでいても「外国の人は外国の人」で、本人たちも「ニュージーランド人だ」という自覚はまったくないのです。

そこで、ニュージーランド人を限定し、その性質を知るのは容易なことではないのです。人口の大半が生粋の日本人で占められている日本のように、分かりやすい傾向はないのです・・・。

そんな難しい状況の中、生まれも育ちもニュージーランドで、親もニュージーランド人、そして白人系に限定すれば、とても地味で大人しい性質だと感じます。お隣のオーストラリア人と比較されるような場合には、穏やかでまじめ、はるかに整理整頓ができる人種といわれています。ただ、几帳面できれい好きな日本人に比べれば、全然できてないじゃん!ということになるのですが。

これに加えて、わたしの勝手な印象では、ニュージーランドは島国であるために、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの大国よりやや引け目を感じているような空気があります。都会からはなれた地方都市のような雰囲気でしょうか?

そのためか、「いつか、ひとはな咲かせてやる!」とは「一攫千金!」的な野望を秘めている人がたくさんいます。

会社や組織などでも、上司にこびを売るようなことはなく、「今に見ていろ!、自分はこんなところでは終わらネェ」的な視線がビンビン飛び交っています・・・。超ポジティブというか、夢見がちというか。そして、たとえ失敗しても、「何とかなるさ、おいらは悪くない!」という風な「ケ・セラ・セラ体質」も感じられます。

適当、いい加減、お気楽・・・。

はじめてニュージーランドにやってきたときには、あまりの適当さに驚き、腹立ちを感じたこともありました。「すぐ・・・」が2週間後だったようなことも。けれど、慣れてしまえば、自分もそんなにきっちりしなくていいわけで、「な〜んだ、楽々」と思えるようになりましたが。

ただ、ニュージーランド人の中には、度を越した几帳面、潔癖主義の人もいます(結構います、それも男性に)。いい加減でいいと思っていたら、とんでもないことになる場合もあります。だから、接する時には、しっかり相手を見極めるようにすることが大切です。

そんなニュージーランドの人ですが、40代に入るといきなり状況は代わり、挫折を感じる人が出てくるようです。あるアンケートによると、ニュージーランド人口の4分の3にもあたる人が「鬱」あるいは「不安症」だと感じると答えているのだそうです。お気楽で強気でも、老いとともに現実が見えてしまうのかもしれません。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。