ニュージーランドってどんな所?
ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

風邪をひいたら、さぁどうする?

2011/01/10

ニュージーランドは見事に日本とま逆の気候です。完全に反対で、ちゃんと四季もあります。最近は、誰が持ち込んだのか春には桜の花が咲き、秋には紅葉も見られる場所がふえました。さすがに花見や紅葉狩りなんかで、木の下で宴を繰り広げることはありませんが。

さて、当たり前ですが、ニュージーランドも冬になると風邪が流行します。ただ、人口密度が低いので大流行とはならず、ちょびちょび風邪で寝込む人が出るくらいなものです。

そんな風邪の時の対処方法ですが、ニュージーランドの人はどうしているのか?「とにかくニンニクを食べる!」という方法をとっている人が多くいます。

わたしがこどものころは、風邪をひいたら消化のよいものを(たとえばうどんとか、おかゆとか)を食べられるものなら食べて、後はリンゴのすりおろしなんかを飲ませてもらっていたものです。

けれど、こっちは「風邪と戦え!」という精神らしく(?)、風邪菌をやっつけるためにも意地でも身体に食べ物を入れろという風なのです(少なくとも、わたしの周辺では)。

一番効果的なのが、「ニンニクのかけらを、かじり飲みすること」なのだそうです。そう、そのまま薄皮をめくってガリガリとやるわけです。友人の場合、「1かけじゃきかない!」と何個もガリガリ・・・。

ニンニクが苦手な人には恐ろしいアイデアでしょうが、実はこれ、意外ときくのです。騙されたと思ってガリガリやると、あくる朝にはケロッとしていたりするのです。今では、風邪気味だと思うと、すぐさまニンニクをかじらずにはいられなくなってしまいました・・・。

まぁ、この荒療治だけというわけではなく、ごくふつうにビタミンCをとることもニュージーランド人は行っています、念のため。

はちみつレモンにしょうがを少しいれたものなんかは、風邪のときには欠かせない飲み物です。そして、もうひとつ、風邪の時には欠かせないのが「フィジョア」という果物です。

フィジョアはニュージーランドの南島ではあまりみられませんが、北島ではうじゃうじゃ実るフルーツです。レモンを小さくしたような形で、色は緑。とてもさわやかでよい香りがします。甘酸っぱくて、ほかにたとえようのない独特なおいしさをしています。

そして、このフィジョア、なんとビタミンCの宝庫なのです。ニュージーランドではレモンよりもオレンジよりもフィジョア!フィジョアさえ食べていれば、風は治る・・・はず。というわけで、何個も何個もフィジョアを食べます。

ちなみに「風邪といえば、外国ならチキンスープじゃないの?」と思う人がいるかもしれませんが、地元の人に聞くと、それは太古の昔、おばあちゃんの時代の話。栄養のあるものが手に入らなかった頃のことなのだそうです。今では、チキンスープは飲む気になれないとか・・・。何となくわかる気はします。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。