ニュージーランドってどんな所?
ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

ニュージーランドでドライビング

2011/02/08

ニュージーランドは大都市を除いて公共の交通機関が全く発達していません。だから、運転できないとどこにも行けないわけです。そのため、ずいぶん若い年代から運転免許が取得できます。確か15歳だっけ?そのために、ときどきハンドルからようやく顔が見えるくらいの小さい人が運転しているのに驚かされることがあります。

ただ、ニュージーランドの運転免許は段階があって、最初から完全な免許証をもらえるわけではありません。ラーナーライセンス→リストリクテッドライセンス→そして、晴れてフルライセンスとなるのです。

ちなみに、ニュージーランドでは日本の自動車学校のようなものは見かけません(あることはあるらしいですが)。では、どうやって運転を学ぶのかというと、親またはインストラクターを雇って教えてもらうのです。そのために必要なのが、ラーナーライセンス。フルライセンス2年以上もっている大人が横に同乗することで運転できる免許です。視力検査ととても簡単なマークシートの試験に合格すればもらえます。

それから6カ月経過すると、今度はリストリクテッドライセンスを申請できます。ここでは運転技術のテストがありますが、車両は持ち込みになります。それに試験官と一緒に乗って、くるっと近所を問題なく一周すれば合格です。ただ、日本の練習車両のように試験官のほうにもブレーキがあるような特殊な車両ではないので、これは考えようによれば試験官は命がけかもしれません・・・。ちなみにこの試験で不合格になる人はほとんどいないそうです。

リストリクテッドライセンスを取得すれば日中はひとりで運転できるようになりますが、深夜運転と子供を同乗させることは禁止されています。

その後、フルライセンスになるわけですが、以前は単に書き換えだけだったのに、最近では既定のコースを走る必要があるようです。それに合格すれば、制限なしの自由な免許を手に入れられるというわけです。ちなみに以前は、運転免許は一度取得すると無期限でした。けれど、近年になって「それは駄目だろ」と余計なことをいう人がいて、10年で更新しないといけなくなりました・・・。まったく余計なことを。

関連記事
ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。