ニュージーランドってどんな所？: ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

ニュージーランドで・・・お金の話

2011/01/20

海外の預金金利は日本より高いことで知られています。中でもニュージーランドの金利は欧米諸国よりもよいといわれています。銀行によって預金金額や預け入れ期間に若干差はありますが、定期で5～6％くらいはつきます。そこから19～33％程度の税金が差し引かれることになります。

ただ、ご存じのように、ニュージーランドドルでの入金になるわけで、為替レートが変動することで誤差は生まれます。つまり、1ドル100円の時に100万円を換金して10000ドルを得たとします。そして、5％の金利の定期預金に預け、1年後には約10400円（税引き後）にふえました。しかし、1ドルが90円の円高に変わっており、日本円に戻したら、最初の額を下回る936000円にしかならなかった…ということがあるのです。もちろん逆パターンもあり、さらにふえていることもありますが。

将来もニュージーランドにいて、ニュージーランドドルを使用するつもりならよい投資ですが、そうでないとちょっとリスクがあるといえますね。

また、長期滞在するんだから、不動産も手に入れよう！そんな意気込みのある人もいるかもしれません。ただ、現在のニュージーランドの不動産はけして安いお買い物とはいえないのです。どこの国でも同じでしょうが、ピンからキリではありますけどね。

さらに、もし現金でパッと購入できるならともかく、住宅ローンを組む場合、その利息はとても高くなります。預ける時の利息が高いということは、借りるほうはそれを上回る高さになるわけです。6～8％の利息は当たり前。払い終えた時点の総額が2倍近くになってしまうこともあるのです。インターネットにどこの銀行でも、住宅ローン計算機を設置しているので、毎週の支払いも総額も簡単に割り出せます。興味があれば計算してみるとよいでしょう。

ちなみに、住宅ローンが返済できなくなったら・・・銀行が差し押さえてオークションにかけます。それは、日本と一緒でしょうか？

ライタープロフィール

山下なおこさん／女性／年齢：30代／ニュージーランド滞在（16年以上）、自然と素朴な料理が好きな女性です。