ニュージーランドってどんな所?
ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

公衆トイレがきれいな国

2010/12/29

「ニュージーランド」と聞くとどんなイメージが思い浮かびますか?羊、牧草地・・・その通り。ニュージーランドは緑、緑、緑、そして、そこに羊や牛、山羊、ラマなんかがうようよいます。

もちろんオークランドやウェリントン、クライストチャートといった大都市のど真ん中では見られませんが、ほんの10分も車を走らせればそこは牧草と家畜だらけなのです。

この国を訪れる観光客の人々は到着時には「うわぁ〜!!!!」、「お〜」なんて歓声をあげますが、あまりにも続くためにそれも次第に消えていく・・・それほど多くの家畜がいます。

ニュージーランド人口400万人に対し、家畜の数は13〜15倍だというのだから、どんだけいるの!という感じですね。

さて、人口の話が出ましたが、この数字、けしてゼロをひとつかふたつ忘れているわけではないのです。ニュージーランド国全体の人口が「4,000,000人」なのです。 ちなみに日本はというと、1億2000万人(120,000,000人)。その上、横浜市の人口が、なんとニュージーランドの全人口にほぼ匹敵する360万人位なんだそうで・・・。

世界地図を見ると分かるように、日本とニュージーランドの地形はとても似ています。激似した土地面積の中に、これだけ違う数の人間が住んでいるということです。

もう少し分かりやすくいうと、1平方キロメートルの人口密度が日本では337人に対し、ニュージーランドではたったの16人であるのだそうです。

さて、ここからが本題です。

わたしは、この国に到着してすぐ、その公衆トイレの美しさに関心したものです。日本とは比較にならない清潔さと、必ずトイレットペーパーが完備してある!これは、山奥のいわゆる「自然トイレ(ポットン便所)」であってもトイレットペーパーは完備されているのです。

わたしはひたすらニュージーランド人のマナーのよさや、清潔感に感動し、それを周囲にも訴えたものです。ところが、帰ってきた返事は意外なものでした。

「だって、使用頻度が違い過ぎるもん」

そうなのです。そうだったのです。人口が少ないということは、それだけトイレに入る人も少ないということなんですよね。

どこかの研究所が「公衆トイレの数と使用人口の割合」ということで統計をとったところ、ひとつの公衆トイレに日本人が100人使用するところ、ニュージーランドでは2人しか使用しないという計算結果が出たそうです。

なるほど…と納得しつつも、わたしの中でニュージーランドのトイレは百点満点、花マルものです!

関連記事
ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。