ニュージーランドってどんな所?
ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

かわいいかわいいペットの子羊ちゃん

2011/02/07

ニュージーランドにはSPCAという動物保護団体があります。読んで字のごとく、動物を保護するのが目的の団体です。虐待されたり放置されているなどの報告を受けるとやってきて、その動物を保護したり手当てしたりして、飼い主を見つけるという活動をしているようです。

ところで、日本はどうだったか忘れましたが、ニュージーランドでは犬を飼う場合、登録する必要があり、各犬に登録番号が発行されます。自動車の車検のように毎年登録費がかかり、ワクチンなどの連絡もくるようです。もし、その登録を怠ると罰金が科せられます。また、首輪に登録番号の札をつけておく義務があるのですが、それがない犬はSPCAに引き取られることになります。

さて、そんなSPCAには大抵、いつも引き取り手を探すネコか犬が数匹います。けれど、季節によると子羊が入ることがあるのです。そんな子羊を近所の人がもらい受けてきました。そして、大型の犬小屋のようなものでその子羊ちゃんは飼われることになったのです。

「もう大変!書類、何枚も書かされたの。何回かワクチンも受けさせないといけないのよ〜。牧場の人はすべての羊にワクチンしてるのかしらね、大変だわ〜、お金かかるわ〜」

小さな娘にねだられて子羊をひきとったものの、維持費が相当かかってしまうようです。また、その契約書の内容に違反するとかなりの罰金や刑罰が下されるという厳しい但し書きもあるようです。さらには、「食べませんっていう書類にもサインさせられたの」とも。

ちなみに、自宅がお肉屋さんの人も、子供にねだられてSPCAに出向いたらしいのですが、「あなたはダーメ!」と断られたのだそうです。「カットして売ると思われたのかしら」とそのお肉屋さんは苦笑してましたが、きっとそうでしょう。普段はおいしいお肉を存分に食べられることに喜んでいる子供も、この時ばかりは家の仕事に恨めしい気持ちを抱いたようです・・・。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。