ニュージーランドってどんな所?
ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

それでも食べる?

2011/01/18

ガーデニングが大好きなニュージーランドの人々は、お庭にきれいな花壇を持つ人がたくさんいます。そして、裏庭にはべジガーデンを作り、自宅で野菜を育てている人も多く見かけます。

トマト、ブロッコリー、キャベツ、レタス、シルバービート、ねぎ、ハーブなどなど。凝る人はジャガイモやカボチャなどを広範囲に耕している人もいます。

そんな自分の野菜畑で、よく見かけるのが「ルバーブ」と呼ばれる野菜です。濃い緑のやや硬くて大きな葉が生い茂りますが、食べるのは葉の最下部から根っこまでの赤い部分。この部分に砂糖を混ぜて煮込んでジャムにしたり、リンゴと一緒にパイの中に入れて焼きあげたりするのです。

食べる部分はともかく、問題はその生い茂っている葉の部分なのです。この葉、毒性の強いシュウ酸?とかいうものが多く含まれており、食べてはいけないのです。

ルバーブの葉の毒に気づいたのは、かれこれ、100年以上も前のことだそうです。ニュージーランドの片田舎で、子供がいきなり意識不明になって倒れ、そのまま亡くなったという事件が起きたのです。そこで、調査を進めていくと、ルバーブにたどり着いたということなのです。それ以来、ルバーブの葉は殺傷能力のある猛毒として、認識されるようになったということでした。

そんな、食べたら死ぬかもしれない猛毒葉を、なんでお庭に植えているの!!!とわたしは単純に疑問に思ってしまうのですが。誰かが、うっかりレタスをかじるような気持ちで、ルバーブの葉を口に入れてしまうことだってきっとあるに違いない・・・。

「そんなことないよ、みんなが知っている一般常識の基礎の基礎だから」

とニュージーランドの人は平然というのですが、そんなものなのでしょうか?

それはともかく、ルバーブは甘酸っぱいリンゴというかピーチというか、独特のおいしさがある食べ物です。多少の危険はあっても、自分で育てて存分に食べたいかな?スーパーでは高いし。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。