作詞、作曲の方法
アマチュアミュージシャンとして活躍しているMUMUさんの作詞、作曲の方法を紹介します。

作曲はどのように曲が浮かんでくるのか?

2012/09/02

それは雲が降りてくるが如く

曲想が浮かぶとき、それを詩的な表現にすると、雲が降りて来て私の心のなかに広がっていくような感じです。井上陽水や山崎ハコさんなどは、頭か心にたくさんの曲がストックされていて、いつでもその曲をとりだして作曲しているそうです。あの天才、モーツァルトもそうだったという話を聞いたことがあります。私の場合はふとした瞬間に浮かんできます。

アーティストの伝記やインタビュー記事を読んでいると、作曲しはじめているときには、きちんとした歌詞ではなく、でたらめの英語であったり、とりとめもない言葉の羅列だったりしているそうです。それから少しづつ形になっていくという過程を経て曲がまとまってくるそうですが、私も似たような作り方をしています。

曲想が浮かんでくるときは、車の運転をしているとき。夜、就寝しようとしたとき。散歩をしているとき。ギターをなにげなく弾いているときなどです。浮かんできた曲に適当な詞をつけて口ずさんでいるうちに、ひとつの曲ができあがっていくという感じです。もう少し、たとえていうならば、突然、過去の出来事が心に浮かんでくるときがあります。最初はぼんやりと、しだいに鮮明に思いだし、微笑みが浮かび、ときには悲しくなり、ときには寂しくなります。またときには怒りがこみあげてくることがあります。曲想が浮かぶ瞬間もそれに似たようなものがあります。

どこかの雑誌に、この世界にはなにかしらのアイディアや曲、言葉などが飛び交っていて、それを誰が先にキャッチするかだと書いてありました。ですから、発明品でも、世界の各地でほぼ同時に発明品を思いつき、制作をしてから特許申請をしますが、わずかな時間差で先に特許申請がだされていたということも起きるのでしょう。

私も以前、学生の頃だったと思いますが、遠足のさなかに、突然アバの「ダンシングクィーン」の前奏の部分が心のなかに浮かんできて、作曲しようとしたことがありました。私の記憶では、まだアバの「ダンシングクィーン」はレコード発売もされていなかったと思いますし、ラジオやテレビで聴いた記憶もなかったのです。私の記憶ちがいかもしれませんが、はじめて、きちんとアバのその歌を聴いたときに、以前、私が作ろうした歌だと思い、驚いたことがありました。

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ライタープロフィール

MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。