作詞、作曲の方法
アマチュアミュージシャンとして活躍しているMUMUさんの作詞、作曲の方法を紹介します。

作曲をはじめたきっかけ

2012/08/28

メロディ

作詞と同時に始めたのが作曲でした。
父は公務員の仕事をしており、夏に北海道に転勤することになりました。とくに家族会議をすることもなく、家族で引っ越すことになりました。私はとくに寂しいと思うこともなく引っ越す気持ちでいましたが、子供部屋の家具や荷物をすべて北海道の家に送り、空っぽになっている部屋をみていたら、なんとなく心寂しい気持ちになってきました。そのとき、突然私の心に詞とメロディが浮かんできました。それが最初につくった歌で、「知らない街へ」でした。その歌をS君に聞いてもらい、ギターコードなどをつけてもらい、私の最初のオリジナル曲が完成したのでした。その後は私もギターを練習し、ギターを弾きながら歌うようになりました。

北海道に引っ越したあとに、平穏な日々であれば、それほど音楽にのめり込むようなことはなかったと思います。北海道は、冬は過酷で、家の一階部分まで雪が積もります。7月の初旬まで川の縁に残雪があるくらいで、雪をまったくみないのは2ヶ月くらいのものでした。

友人、知人もいない環境のなか、来年の高校受験、家族内のトラブルなど、ここでは書けないような出来事が数多くあり、毎日のように自殺を考える毎日でした。そんな日々を乗り越えてこられたのは、辛いときに歌をつくり続けていたからだと思います。弟は、大人になってから、私のその姿をみていて、おかしくなったと思うくらいに歌作りをしていたよね、と話していました。

ほとんど毎日のようにギターを弾き、歌をつくっていた頃もありました。歌をつくっているときだけが苦しみを忘れていられるときだったのです。作曲のきっかけは、今の苦しみから逃れるためだったといえます。ですから、当時の歌は暗いものが多いのです。また、それまでお笑い系の人間で、ギャグを飛ばしてみんなを笑わすことが大好きだった私は、今の追いつめられた状況に戸惑うばかりでした。そして、ほんとうの自分自身に気づいた機会でもありました。ほんとうの自分自身を歌に託して歌っていた、そんな日々があるからこそ、今の私があるのだと思います。まだまだ人間として未熟な者ですが、自分自身が未熟なのだと自覚できるのも少しは成長した証しだと思えるようになりました。

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ライタープロフィール

MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。