作詞、作曲の方法
アマチュアミュージシャンとして活躍しているMUMUさんの作詞、作曲の方法を紹介します。

作詞するときのコツ

2012/08/23

言葉に踊らせられないこと

私が社会人になり、電車で新潟市に通勤していた頃のことです。プラットホームのところになにかのポスターが貼られていました。なんのポスターなのかは覚えていません。ただ、プロの詩人の言葉がキャッチコピーになっていました。「言葉など知らなければよかった」と記載されて、白髪で、どこか疲れているような詩人の姿がポスターの真ん中で私をみつめているように感じました。詩や詞、そして小説を書いている私にとっては重たい言葉です。

詩と詞はずいぶんちがうものだと思います。詩はある程度、自由に書いてもよいと思いますが、詞の場合は曲をつける前提で書いています。音符とあまりにあわないと、歌いにくい詞になってしまいます。また、言葉は人を癒し、元気をあたえてくれるものですが、ときには人を傷つけてしまう刃にもなってしまいます。社会生活でもおなじで、つい口が滑ってしまい相手を傷つけてしまうことがあります。また、傷つける思いはなかったのに、言葉の選択を誤って、誤解されたり、怒らせてしまうこともあります。あの詩人の言葉ではありませんが、言葉というものはほんとうに難しいものです。ですので、私が作詞作曲した歌のなかで、CDには収録できても、ライブでは嫌な思いをさせるのではないか、ドン引きされてしまうのではないかと思い、演奏できていない歌もあります。

私の場合、なにか書けると思ったときにスラスラと書けてしまうので、歌詞で苦労したことがありません。そのため、コツというものも考えたこともなかったのですが、改めて問われるよい機会に恵まれ、自分なりに考えてみました。絵を描くのもそうですが、最初は好きな画家の模倣、書き写しから始まることが多いようです。作詞もまたしかりだと思います。ただし、オリジナリティを考えますと、模倣は最初だけで、自分なりの詞を書くようにしていかないとつまらないと思います。

作詞のコツの基本は、たくさん人の歌詞にふれてみることと、たくさんの歌詞を書いてみることによって自然と書けるようになるものだと思います。最初は思うままに歌詞を書き、曲が最初にできてい場合は、曲にあうように詞を調整していきます。歌詞を最初に書く場合も、最初は心の思うままに書き、それから修正、加筆していくとよいと思います。私の場合は、歌詞ができあがってからなんども歌いながら歌詞を調整していきます。歌いやすいように書き直していくとよいと思います。

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ライタープロフィール

MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。