作詞、作曲の方法
アマチュアミュージシャンとして活躍しているMUMUさんの作詞、作曲の方法を紹介します。

実際に作った詞の紹介

2012/08/26

つくった歌詞と手紙の歌詞

私の詞には、このような詞にしようと意識して作詞した作品と、日記や手紙のように、心のままに書き綴った詞があります。一つ目は、意識して作詞した作品です。

「さすらい舟」演歌です。スマックのママをしている歌のうまい知人の女性に歌ってもらうためにつくった歌です。この方とは親しいわけではなく、そのスナックでバイトをしていたときがあったのです。また、その女性は向かいの家に住んでいた方でもありました。この人の人生を少しばかり聞きかじり、本来のたくましい女性として描いてみました。演歌といいますと、女と酒と涙が定番で、男性の作詞家が多いためか、か弱く男性にすがりつくような歌詞が多いことに不満でした。女性はもっと強いと思い、その気持ちを詞にしてみたのです。

さすらい舟

情けが馬鹿みる人の世を
憂いた歌を口ずさむ
ときには人肌恋しくて
寂しさ酒に濡らし飲む
誰が定めた恋の道
渡れば針刺す橋ばかり
私はさすらい舟に乗り
抱かれたあの日に櫂をこぐ

川のように生きなさい
人からいくども諭された
涙みせるは柄じゃなく
寂しさ酒に投げつけた
二度と帰らぬ恋ならば
酔って浮かんだ夢ん中
私はさすらい舟に乗り
別れたあの日に櫂をこぐ

誰が定めた人の道
渡れば凍える橋ばかり
ひとりよがりの夜を噛み
私はさすらい舟に乗る
二度とかなわぬ夢ならば
酔って浮かんだ夢ん中
私はさすらい舟に乗り
みしらぬ明日に櫂をこぐ
さすらい舟 YouTube

日記や手紙のような歌詞の一例です。
若い頃に熱すぎる恋愛をしていた頃の歌です。二十三歳の頃だったと思います。二人の関係を引き裂こうとする周囲と、なんとか手と手をつないで生きていこうしていたあの頃。そして、嵐が落ちつき、これからだというときに、二人は離れ離れになってしまいました。そのときに泣きながらつくった歌です。あれからずいぶん経ちますが、今でも好きな歌なのです。人の心は縛り付けておけないものです。人の心は移りゆくものです。それを責めることは誰にもできないものだと思っています。

A love way

悲しみの雨に打たれて おいらはびしょ濡れ
寂しさの風に吹かれて おまえは倒れ込む
辿り着ける場所を二人 探し続けたね
遠くに浮かんでる小さな 明かりが涙を誘う
嵐が過ぎ去ったとき 君を見失ってた
星空のなかで 君がひとり微笑んでいる
冷たい心を癒そうと なんでもやったよ
氷の刃が俺の ハートに突き刺さったまま
ゴーイング ラブウェイ 愛の道を独り
ゴーイング ラブウェイ 探し続けるよ
ゴーイング ラブウェイ 辿り着けるさ
ゴーイング ラブウェイ いつの日かきっと

誰もが重たい鎖で 空を飛べないのさ
誰もが氷の刃で ハートに鍵を閉められ
厚い壁を叩くことを 諦めてしまう
負けないでもう一度リングにあがるんだ
ゲームはまだ終わっちゃいないぜ
明日にノックアウトされたって
昨日に優しくされたかないぜ
ラストファイティング
ワン ツー スリー オッケー

君の涙の跡を辿ってゆこう
君をこの胸に抱きしめる
その日のために

意識してつくった歌詞は、表現方法もあれこれと考えられています。一番の歌詞と二番の歌詞もおきまりの定型文のように書いてあります。日記手紙のような歌詞は、読んでいただいたとおり、一番と二番はちがいます。英語が苦手なので、意味がちがっているかもしれませんが、気持ちが伝わってくる詞のような感じがします。

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ライタープロフィール

MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。