北京旅行記
「北京で中華料理を堪能」「北京の芸術村」「万里の長城へ!」「ラストエンペラーの舞台」「中国のテーブルマナー」などを紹介します。

北京の気功

2013/07/24

北京市内を歩いていると、街中で気功や簡化太極拳をやっている人々を見かけます。毎日の朝のラジオ体操のような感覚でこれらをやっている人が多いようです。気功は簡化太極拳と共に中国の健康法として国内外で親しまれています。北京の公園では朝方、いたるところで気功をやっているグループが目に入ります。

北京でゆるやかに気功をやっているグループを見ると「中国に来たのだな」という実感が沸き上がります。気功や簡化太極拳、社交ダンスなどをやっているのは、ほとんどが中年やお年寄り世代ですが、中には若者でも参加している人が結構いました。街中の公園でグループになって音楽をかけ、先生らしき人の動きをまねしながら、ダンスに集中しています。

中国の公園にはたくさんの健康器具があります。子供の遊具かと思いきや、大人が体を鍛えるための器具だと説明をうけました。体操を終えたお年寄り達がこれらの器具に群がり運動を始めるのです。これを見た時には「意外に健康を意識している人が多いのだな。」と思いました。大気汚染問題や食品トラブルが多いイメージの中国ですが、市民は健康になりたいという意識があるようです。気功や簡化太極拳も伝統だからやっているわけではないのですね。あの健康器具の数を見たら「健康オタク?」と思ってしまいます。

気功は日本でもおなじみですね。世界でも「Qigong」と言われ親しまれています。ただ体を鍛える、スポーツを楽しむってだけではないのが西洋のスポーツやダンスと気功の大きく違うところです。気功は精神にも良い影響を及ぼします。中国の伝統的な健康法である気功は、ただゆるやかに踊っているだけではありません。心身をリラックスさせ、呼吸法を学び、エネルギーを集中させます。自律神経の乱れを整え、未病にも効果が期待出来るとされ見直されています。精神的に良い効果をもたらしてくれるので、瞑想やヨガと合わせて気功をやっている人もいます。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。