世界で唯一!黒魔術師が棲む島 シキホール島
フィリピン中部ヴィサヤ諸島の南部にあるシキホール島を紹介します。

シキホール島について

2012/09/05

世界で唯一黒魔術師と白魔術師が棲む島は、フィリピン共和国のセブビサヤ地区に属するシキホール島です。魔術を研究している人やヒーリング治療を受ける人が稀に訪れます。スペイン統治時代からの由緒ある教会と、黒い十字架を吊るした黒魔術師の館が対照的な島です。

フィリピン人にシキホール島の事を尋ねると、お化けがでる、悪霊が憑く、ゾンビ、魔女などの言葉が返ってきます。一緒に遊びに行こうと誘ったら、眉間にシワを寄せて3歩4歩5歩と後ずさりしていきます。

周囲から恐れられているシキホール島は、他の島の住民や漁師が近寄る事もなくフィリピンでも手付かずの自然を残している風光明媚な島です。

シキホール島は、淡路島より小さく周囲約80キロ、人口は8万人と小さな島ですが、州として自治権があります。周囲を真っ白な砂浜と、青い珊瑚礁、そしてマングローブの森で囲まれた美しい島です。緑豊かな山岳地帯は、天然の湧き水と清流に恵まれ、総天然色の野鳥や珍しい蝶々と出会う事ができます。

シキホール島は対岸のネグロス島から全景を眺められますが、潮流の関係で霧に隠れている事が多い神秘的な島です。スペイン統治時代より「火の島」と呼ばれ、海底噴火によって隆起したとされています。

また、漁師が近くを通る時に島全体が光っている事からも、「火の島」と呼ばれています。これは、シキホールに棲む蛍が島全体を包み込み、まるで島が燃えているように見えた事から伝承されています。

主だった産業は一切なく、僅かに訪れる外国人観光客が主な収入源になっています。自給自足できる豊かな自然と、人なつっこいポスピタリーな人達の小さなコミュニテーがあるだけです。

シキホール島の魅力に取り付かれた欧米人が、村人に混ざり込んでひっそりと暮らしています。たまたまシキホール島を訪れた日本人観光客が、そのまま居ついています。日本や各国のボランティアや海外協力隊の若者が、帰国後に戻ってきて現地風の家を建て暮らしています。

黒魔術師の魔法のパワーがシキホール島の自然を守り、訪れる人々を魅了し虜にしているのかも知れません。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。