- 英語翻訳のアルバイト体験記
- 「翻訳をするときのコツ」「翻訳をして楽しかったこと」「失敗談」など翻訳のアルバイト体験記を紹介します。
海外雑誌の翻訳
2012/04/27
学生時代のとき、とあるきっかけで海外雑誌の翻訳をしていました。扱っていたのは主に海外のインテリア雑誌や建築雑誌。わりと英語は得意な方で、始めた当初は安易に考えていたんです。「翻訳なんて簡単にできるだろう」と。
しかし、実際はそうあまくありませんでした。まず単語が分からない。しょせんはジャパニーズイングリッシュなので、たとえば英語の試験問題には対応できるけど、ネイティブな人が日常で使う英語は苦手だったりする。ましてや自分の専門外の業界用語や専門用語はまったくちんぷんかんぷんだったというわけです。ちなみに学生時代の専攻は政治学。インテリアや建築業界の用語なんて知るわけなかったのです。
それでも、ちょっとずつそういった業界の用語を埋めながら、えっちらおっちらと訳にいそしむ日々。なんとかイズムやなんとか法なんていう自分には縁のない言葉をずいぶんと覚えたものです。
ただ、雑誌を翻訳していて本当に大変だったのは単語ではなく、そのスピードでしょうか。週刊誌、月刊誌など、雑誌によってまちまちですが、どちらにせよ雑誌は次々と発刊されるわけですから、あまり悠長に翻訳しているわけにはいきません。わたしの場合、とくだんに厳しく締切が設定されていたわけではありませんでしたが、それでも、それなりに翻訳の日時は切迫するわけです。
翻訳はどうしても時間のかかる作業ですので、いかに時間をかけずに正確できれいな訳をするのかというのが大事になってきます。そんなことを考えながら雑誌の翻訳をやっているうちに編み出したコツが、「書かない」ということ。訳を始めた当初は一文ずつ訳をしていたのですが、これだと後の文脈が分からないために、結果訳文全体を読みなおしたときによく話の筋が通らなかったり、どくとくな英語表現を見過ごして誤訳をしてしまうことがありました。そうなると、結局訳をし直す必要が生じ、時間も余計にかかってしまいます。なので、まず英文全体に目を通し、すべてを頭の中だけで訳し、そこから文に起こす作業にかかる、そのようにしたわけです。それ以来、ずいぶんと時間を短縮することができました。どうぞ参考までに。
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横浜ホームズさん/男性/年齢:30代/横浜在住、福岡から横浜に来てはや10数年。もはや博多っ子と浜っ子の境を見失う30男。美しいものが好き。だけど醜いものはもっと好き。人生、味がある方がいいよね。