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メトロポリタン美術館で観て感じるエジプ
2010/04/03
ニューヨーク最大の美術館であるメトロポリタン美術館の中で、自分が最も印象的だったのはエジプト部門でした。もともと、古代エジプトに興味を持っていたのもありますが、なかなかエジプトまで足を運ぶ機会がなく、しかも日本に来る"エジプト展"の類ではなかなか満足できませんでした。ここメトロポリタン美術館で初めて、本物のエジプト文化に触れた気がしました。
特に感動したのは、館内に再現されたエジプトのデンドゥール神殿です。これは紀元前15年ごろ、ローマ皇帝アウグストゥスがヌビアの都市に建設して、豊穣の女王イシスとヌビア族の頭の息子たちを崇めた神殿でした。ちょっとした逸話があり、アメリカがエジプトのアスワン・ハイダム建設によって水没しそうだったヌビア遺跡を救うために大きな援助を行ったことで、エジプトからこのデンドゥール神殿を寄贈されたそうです。
ガラス張りで吹き抜けになっているホールにあり、その神殿の大きさにまず圧倒されます。そして、太陽の光を浴びた神殿のそばに立つと、まるで自分がエジプト、ナイル川のほとりにいるかのような気分が味わえました。
一方、エジプトと言えば、ミイラです。このミイラを保存して展示する部屋がありました。試しに入ってみると、人間のミイラをはじめ、動物などのミイラもあり、部屋中にたくさん置かれています。もちろんどれもが貴重な展示物であり、歴史上の産物なのですが、ふと、ミイラの部屋に自分1人しかいないことに気づくと、非常に不気味な場所だということに気付きました。ミイラは、すでに死んだ人間、動物です。突然、背筋が寒くなり、そそくさとその部屋を離れたのは、ミイラの呪いかもしれないなどと1人で思いこんでしまった体験でした。
ほかにも、スフィンクスやファラオの豪華な副葬品などもあります。このエジプト部門だけ見ても半日、もしかしたら1日かかるかもしれません。世界的にも貴重なコレクションが、メトロポリタン美術館には集まっています。
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AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。