- みんなの五つ星旅行記
- なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。
見ごたえあり「聖ポール天主堂跡」
2011/08/03
聖ポール天主堂跡
聖ポール天主堂跡にある資料館
セナド広場とならぶマカオでもう1つの主な観光スポットと言えば「聖ポール天主堂跡」だと思います。セナド広場から徒歩10分ほどで着きました。ここも、中国人や日本人、欧米人らたくさんの観光客でいつもにぎわっている場所です。
聖ポール天主堂跡は、17世紀初め、イエズス会が建てた天主堂です。ポルトガル人をはじめ、当時、日本での鎖国、キリシタン弾圧で長崎を追われた日本人たちも加わり、20年あまりかけて完成したとのことです。その当時、とても美しい天主堂だったそうですが、1835年の火災で大部分を焼失してしまい、今、見られるように正面の壁面、階段壁の一部しか残っていません。
一部しか残っていない聖ポール天主堂ですが、その荘厳さは十分に伝わってきました。もし残っていればおそらくそれは美しい建物だっただろうと、想像してしまいました。
また、壁面をよくみると、とても細かい彫刻が残っていました。例えば、ザビエルをはじめとした聖人や天使、9つの頭を持つ魔物を踏みつける聖母マリアなど。宗教的なことにはあまり詳しくなくても、彫刻の素晴らしさは1つ1つ見るとよくわかって、いくら時間があっても足らないほどでした。
そして、当時の日本人が書いたとされる漢字の文字の彫刻もありました。さらに、聖母マリア像のまわりには"菊"もあって、この菊は日本を表しているそうです。ちなみに、聖ポール天主堂跡の中ほどまでのぼって上から眺めることもできます。
すばらしい天主堂跡を通った後、地下納骨堂・天主教藝術博物館にも足を運びました。納骨堂には、日本人を含む殉教者らの遺骨が、大理石の棚に納められているのを見ると、当時、キリシタン弾圧で故郷に戻りたくても戻れなかった歴史上の犠牲者たちの想いが伝わってくるようでした。また、博物館のスペースには、キリスト教の貴重な美術品がズラリと展示されていました。ここも無料で見学できるので、ぜひ気軽に足を運んで欲しい、マカオのおすすめ観光スポットです。
- マカオ/中国との間にいまだ存在する「国境」
- マカオ/香港とマカオを結ぶ「高速船」
- マカオの「通貨」事情
- マカオの街で「バス」が便利な交通機関
- マカオで感じた「安全」さ
- マカオの街は「2か国表示」です
- マカオで「iPhone」を使う時の注意点
- マカオで見つけた「ご当地バーガー」の味
- マカオにある「エッグタルト」の名店
- マカオ限定「レッドブル」は“瓶入り”
- マカオといえばここ!「セナド広場」
- マカオ/見ごたえあり「聖ポール天主堂跡」
- マカオ/「モンテの砦」でマカオの街を一望する
- マカオ/毎年11月開催「マカオグランプリ」
- マカオ/レースファンにおすすめ「グランプリ博物館」
- マカオに“世界中が旅できるテーマパーク”がある
AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。