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マカオ/中国との間にいまだ存在する「国境」
2011/07/21
中国とマカオの国境「拱北口岸」
拱北口岸
1999年、マカオはポルトガルから中国に返還されました。でもしばらくは、近くにある香港同様に「1国2制度」というルールの下で統治が行われるとのこと。
さて今回、初めてマカオに行きました。しかも通常、日本からのツアーだと香港経由でマカオ入りするか、もしくは日本から直接マカオに空路で入るケースがほとんど大半を占める中で、私は中国からの「陸路」で入ることになりました。
例えば、日本は「島国」ですから、陸路で入国することはありません。あと、ヨーロッパも最近、ユーロ圏では国境がほとんどなくなり、入国審査が要らないまま別の国に入るケースがほとんどです。では、中国とマカオはというと「同じ中国だから国境なんてないのでは?」と思うかもしれません。しかし、中国とマカオの間には依然、「国境」が存在するのです。
厳密に言うと、すでにマカオは中国の領土なので、入出国ではなく「入出境」。しかし、パスポートの提示は絶対に必要です。
まず、中国・珠海側の「拱北口岸」で中国の出国審査を受けます。あらかじめ中国に入国した際に受け取った出国カードとパスポートを審査官に見せて通ります。ここは、中国人とは別のゲートなので並んでも5分ほどで通過しました。
その後、通路を歩いて5分ほどした場所が、マカオ側の入境審査です。マカオの入国カードを記入して列に並びます。これが「マカオ住民」「マカオ住民以外」の2つしかなく、とてつもなく多い中国人と同じ列なのでかなりかかります。土日だと最低2時間は覚悟、とのこと。私も平日でしたが、1時間ほどかかりました。しかも立ちっぱなしです。
どちらの審査も、日本のパスポートならばほぼスルーです。2つの審査を経てやっと、マカオへの入境です。歩いて国境を渡る、今までさんざん旅をしてきた中で初めての貴重な体験となりました。
ちなみに、中国とマカオの出入境ルートはほかにもあるそう。私が通った場所が最も混雑が激しく、他の橋を渡ったり、船のルートは比較的空いている、とのことです。
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AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。