言語聴覚士の資格を取得するまで
「言語聴覚士について」「言語聴覚士とはどういう資格か?」「合格するための勉強法」など言語聴覚士の資格を取得するまでを紹介します。

言語聴覚士という資格を掘り下げて調べてみた

2019/06/05

言語聴覚士は言葉と聞こえに関する専門職です。1997年から国家資格となり、リハビリテーションの専門家としてコミュニケーション全般のフォローを行っています。小児から高齢者までと幅広い年齢に対して支援を行っています。脳卒中をはじめ、脳機能に何らかの障害を負い、その結果コミュニケーションを取るのが今までよりも難しくなった方や、年齢と共に認知機能が低下した人も対象です。小児は言葉の発達がゆっくりだったり、発達障害の要素が影響してコミュニケーションが他者とうまく取れない場合にも支援を行います。

近年では摂食・嚥下の分野でも言語聴覚士の専門性を活かした仕事が展開されるようになっており、生活の質を高めるための支援を、他の専門職らとチームになって取り組んでいます。「食べる」ことは毎日の生活に直結することです。コミュニケーション以上に生命を繋ぐ役割があるため、多くの医療施設・介護施設などで問題解決に携わっています。ほかにも、教育・保健分野に就職する言語聴覚士もいます。

言語聴覚士の仕事は、医師もしくは歯科医師の指示のもと、適切なリハビリテーションを行うのが一般的な仕事です。でも、言葉の状態を評価したり、聞こえの度合いを評価するなど、検査を行うこともあります。

資格を取るためには専門学校や大学で知識を学び、臨床実習や教科ごとの単位習得を経て国家試験の受験資格が得られます。あとは試験で合格点数を取れば、晴れて言語聴覚士として働くことができます。

言語聴覚士はその名が指すように、言葉と聞こえのスペシャリストです。それに加えて摂食・嚥下の専門家として人々の生活に寄り添った支援を行っていくのが責務です。 リハビリテーションを担うコメディカルとして活躍し、メディアでも言語聴覚士が取り上げられることも増えています。日常生活を送る上で誰もが尊いと思うコミュニケーションの問題。それを元の状態に近づけたり、新たなスキルを身につけてもらうためにも、言語聴覚士がいるのです。

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ライタープロフィール

けぼんさん/男性/年齢:40代/北海道在住/関東の大学を卒業し、言語聴覚士として地域のリハビリに貢献。一度関東へ戻るも、地元の北海道が恋しくなり再度移住。地元愛が強いからか、北海道各地の食のスポットにも精通。旅行と日本酒が大好きな40代。